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連続発射小説
バンドでカノーン!《第2回》

 スナック美幻をでた板東は、タクシーを拾うと練馬の自宅を目指した。
「ふ〜っ。もう、2時か」
「お客さん、忘年会ですか。こんな時間までって景気いいですね」
 タクシーの運転手が合いの手を入れる。
「いやいや、なじみの店に久々に顔出しただけだよ。義理だよ、ギリ……」
「またまたぁ。いい娘でもいるんじゃないですか?」
「ふっ、まさか」
 板東はそういいかけて、ゆうしおの顔をふと脳裏に浮かべた自分に戸惑った。
「まさか、ね」
 運転手は疲れた坂東に構わず続ける。
「ところでね、お客さん。あの辺よくいくんだったら、知り合いの店紹介しますよ。虎軒って店なんですけど。知ってますか?」
 ゆうしおのことを思う板東は、そのとき、波取夫妻の車が跡をつけてくることに気づかなかった。【つづく】



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