★本コラムへのご意見・ご感想などありましたら、、までお寄せください。

コンピュータとの将棋対局(2007.3.22)

 昨日、将棋界最高位とされる渡辺明竜王と、コンピュータ将棋ソフト「ボナンザ」の公開対局が、東京都内のホテルで行われた。なんでもタイトル保持者が公の場でコンピュータソフトとハンデなしで対局するのは初めてとのことで、一時は際どい局面もあったようだが、渡辺竜王が辛勝し、なんとかプロの面目を保った形になった。

 ボナンザは、東北大大学院の保木邦仁氏が開発したソフトで、昨年5月に行われた第16回世界コンピュータ将棋選手権に初出場ながら優勝している。今回使ったコンピュータは、1秒間に400万局面を先読みすることができると報道されているが、もっと性能の良いコンピュータを使ったとすると、もしかしたらコンピュータが勝っていたかもしれない。しかしいずれにせよ、いつかはその日がやってくることだけは確実である。

 弊社のゲームソフト「大戦略シリーズ」は、基本的には将棋に近いゲームである。軍人将棋が極端に複雑化したものと考えるとイメージしやすいかもしれない。とうぜん、このゲームソフトにも、人間と対局するためのプログラムが組み込まれている。我々は通称で「思考ルーチン」と呼んでいるが、第一作目の「現代大戦略」が発売された1985年から新作を発売する度に改良を重ねてきた。20年以上も改良してきてはいるが、正直なところ人間と比べると、全くと言っていいほどに弱いというのは事実である。

 最大の理由は、そもそも新作の度にルールが追加されてきているため、第一作目と最新作とを比べると天文学的なレベルで複雑になっていること。もう一つには、将棋は縦横9マスずつに区切られた固定の場所で競われるのに対して、「大戦略」の場合には戦場となるマップを自由に作成できる「マップエディタ」が標準装備されているため、ありとあらゆる局面で対応できるようにするというのは、将棋とは全く比較にならないレベルのプログラムが必要になってくるからである。

 一般的にコンピュータが人間と競うときに有利とされているのが、コンピュータの計算スピードである。今回の対局のように、1秒間に400万局面を先読みするというような芸当は、どんな天才でも不可能である。しかし人間の場合には、闇雲に多くの局面を先読みするのではなくて、経験によって有効な手に絞って先読みするので、実質的にはコンピュータを上回ることができるわけである。この部分こそがコンピュータと人間との差であって、越えられそうで簡単には越えられない壁なのである。

 弊社では安易に「思考ルーチン」と呼んではいるものの、現在の科学の最先端においてもコンピュータに「考えさせる」というのは、私の知る限りにおいては、まだ「計算させる」というレベルでしかないはずである。

 さて「大戦略」の場合には、あくまでもゲームソフトでしかないわけなので、大真面目に思考させることよりも、いかに人間プレイヤーに面白く感じさせるか、というところに力点を置いている。人間に勝つという結果を求めるのではなくて、途中のプロセスを少しでも楽しめるようにするようにしてきているわけである。

 残念ながら、それすらも全てのお客様に満足していただけるレベルにはなっていないが、一部には完成されつつある部分もある。特に、コンピュータの強みは人間と違って感情がないことである。人間の場合には、たとえコンピュータの中のバーチャルな兵器であっても、自分の兵器には愛着がわくものである。全滅すると分かっている局面では、あえて犠牲にしようとはせずに一時撤退という選択をするはずである。コンピュータの場合には、極めてドライにそのときにいちばん効果が上がる方法を選択する。個別の兵器への愛着など無関係に、である。つまり現状においては、こういう人間の弱点を突く、というような姑息な戦法をもっぱら研究(?)しているのである。

 聞くところによると将棋の世界では、男性と女性の棋士のレベルの差が、とても大きいそうである。一説によると、女性のほうが性格が優しいために、完膚なきまでに相手を苦しめるというような考え方ができないからではないか? という分析があるらしい。真偽のほどはさておき、人間のすることである以上、なんらかの感情面の影響があることだけは確かであろう。今後も、人間VSコンピュータの話題に注目していきたいものである。

^

今日は何の日(2007.2.22)

 2月22日は、にゃん・にゃん・にゃん、ということで「猫の日」ということらしい。「祝!金メダル」や「我輩は猫派である」でお分かりの通り、筋金入りの猫好きの私としては、とりあえず今日は我が家の猫に、好物の生クリームケーキでも食べさせてやろうかと思っている。

 この日に合わせたとは思うのであるが、NHKのBS放送の「アインシュタインの眼『気ままな隣人 ネコの世界』」という番組を先日見た。これは最近のDVD・HDDレコーダーには標準装備されている「キーワード検索機能」を駆使して、「ネコ」にヒットして自動録画されたのであって、最初から狙っていたわけではなかった。しかし、その内容たるや猫好きには十分すぎるくらいに楽しめる内容であった。

 「アインシュタインの眼」という番組の基本は、アインシュタインという番組名の通り科学的な教養番組なのであるが、今回はNHKの得意とする高機能カメラを使った番組であった。1秒間に300コマが撮れる高速カメラを使って猫の動きを詳細に見たり、超高感度カメラによって猫の夜の行動を見たり、というような内容であった。

 猫のヒゲはセンサーの役割を持っていて、自分が通り抜けられる横幅かどうかをヒゲとの接触によって判断している、ということは以前から知っていたが、今回は高速カメラによって高い台に飛び乗るときに、顔を台すれすれのところに近づけ、飛び乗る直前に口ヒゲの下のほうのヒゲを台に接触させている様が明確に映っていた。さらに驚いたのは、前足の裏にもセンサーの毛があるのは知っていたが、顔の次に前足を乗せる際にも、その毛の先をわずかに台に接触させていたのである。動物の場合には、体力を節約するために必要最小限の労力しか使わないという本能により、このように毛のセンサーを使って、すれすれのジャンプをしているそうなのである。

 もう一つ初めて知ったのであるが、実は哺乳類の多くは鎖骨が退化しているにもかかわらず、人間はもっとも発達している部類だとのことである。この鎖骨は手を器用に使う動物だけが発達していて、代表格が猫、リス、熊とのことである。確かに、いずれも前足をよく使う動物であり、例えば猫は得意な木登りの際には、爪を立てると同時に木を抱きかかえるようにして上るのである。逆に犬などの動物は、平原をひたすら走ることに特化して進化したために、鎖骨が退化してほとんどなくなってしまったようである。それを聞くと、猫好きな私としては犬よりも器用ということでの優越感と、人間に近いということでさらなる親近感を、同時に覚えたしだいである。

 しかし、もっとも強烈だったのは、猫の視線にカメラを置いて、さらに猫の色覚に合わせた映像を見たときであった。猫は赤い色に対する感度が鈍いらしくて、人間で言うところの赤緑色弱(せきりょくしきじゃく)のようなものらしいのである。実は、私はまさに赤緑色弱であって、色盲ではないので日常生活には全く支障がないのであるが、小学生のときの色盲検査では、全く文字が認識できなかったのにはショックを受けた記憶がある。

 家内といっしょに番組を見ていたのであるが、映像が猫の色覚に変わった瞬間、なんと私はそれに気付かなかったのである。家内が「へぇー。こんなに赤みのないあせた色の世界なんだ」とつぶやいたのであるが、私にはいつも見ている世の中の風景と大して変わらなかった。しかも、しっかりと赤っぽい部分は、そのように見えているつもりであった。なんとなく自分でも分かってはいたのであるが、色弱の人間は育つ過程のうちに、色を頭の中で理論的に判断するようになるのである。これとこれを比較すると、こちらのほうが赤みが強いので紫だ、というような具合に。

 さてこの一件は、色への感覚に対する個人差のことであるが、これを拡大すると、世の中のありとあらゆることについて、人それぞれの感じ方は大きく違う、ということの一つの典型例なのだと思った。最近の世相の大きな問題である「いじめ問題」で、「明確な、いじめの事実は認められなかった」というような発表がなされることがあるが、それはあくまでも大人の視点で見ているからであって、当の子供達にとってはささいなことでも耐え難い苦痛だったりするのである。

 戦争に結びつく宗教問題などにしてもしかりである。一方からするとなんでもないことが、他方からすると大問題なのである。たまたま見た番組ではあるが、こんなに違った認識があるという事実を、多くの人に知ってもらいたいところである。

 さて、我が家の猫の好物である生クリームケーキだが、奮発して高価なものを買っても、実はあまり食べない。コンビニで売っているような安価なもののほうを好むという孝行息子なのである。意外にも人間と猫の感覚の違いは、こういうところにあったりするのである(!?)

≪昨日のHEADLINE≫

ゲーム系情報サイト「4Gamer.net」「Game-Style」「太平洋の嵐5」のレビュー記事が掲載されました。

「4Gamer.net」レビュー記事
「Game-Style」レビュー記事

^

頑張れ後輩(2007.2.2)

 かつて「世界物理年」などで私の大学時代のことに触れたことがあるが、たぶん具体的な大学名は出していなかったと思う。別に隠すつもりもないし、どう思われても気にはならないので公表するが、国立の九州大学である。国立とあえて言ったのは、福岡大学という大きな私立大学があって、そちらのほうが福岡の国立大学のように思われていることがあるので、いちおう断ったまでである。いわゆる旧帝国大学の一つで、九州では最高峰とされている大学である。

 通称「九大(きゅうだい)」と言われるが、私が学生だった頃は、頭でっかちのダサイ学生が多いということで「イモ九」という蔑称があった。自分達もあながち否定するものでもなかったので、自嘲気味に良く使っていた。その九大は、現在、引越しの真っ最中である。福岡市の西の最果て「伊都(いと)キャンパス」に丸ごと移転するのである。大きな大学は今どきどこでもそうであるが、いくつかの地域に分散していて九大も例外ではない。入学して最初に通う教養部は六本松(六本木ではない)というところにあって、そこで1年半で必要単位を取得すれば本学と言って各専門学部に進学できる。医学部と薬学部は馬出(まいだし)、残りの学部は箱崎というところにある。(というのは私の学生時代の話で、現在はさらに増えているし、教養部とは呼ばないそうである)

 その箱崎という地域が、ちょうど福岡空港に離着陸する飛行機が真上を通る位置にあって、その騒音たるやすさまじいものがある。いちおう防音設備にしてはいるようだが、その都度、授業が中断する。また理工系の場合、精密な実験のときに飛行機が通ると、その振動によって実験が台無しになることもある。私も学生時代に実験のやり直しを経験したが、確かに学問をする環境としては好ましくない。福岡は空港が近いというのが大きな特長ではあるが、その弊害もあるのである。

 他にも施設の老朽化などの理由により、移転が決まったようなのであるが、率直なところ大学関係者の誰一人として移転は嬉しくないのでは、と思う。とくかく伊都地区は正真正銘のへき地なのである。元々はうっそうとした雑木林だった丘陵地を切り開いて建設しているため、周辺には本当に何もないところなのである。つまり不便なこと、この上ないのである。まあ、学内に引きこもって学問だけに専念する、という建前的には問題はないのであろうが。

 さて本題に入るが、「福岡は熱い」や「ソフトハウスとパブリッシャー」など、何度か紹介してきている福岡・九州のゲーム開発会社で組織する任意団体「GFF」が、2月26日(月)〜3月4日(日)にかけて福岡市の中心街でイベントを開催することになった。詳細は未発表なのであるが最終日の3月4日(日)には、ゲーム業界の超有名人を集めたトークイベントが行われる。本当に、いちばん有名な人から順番に声をかけたところ、皆さんにご快諾いただいたそうである。たぶん他では絶対に集められないメンバーである。

 そのイベントも含めてGFFの取材をしたいということで、地元の経済誌「フォーNET」という雑誌の編集者の方にお会いした。いろいろと話をしていたら、実は九大のOBであることが分かった。つまり私の後輩というわけである。話が弾んでGFFの事務局などを紹介したかいもあって、このたびGFFの記事が掲載されることになった。昨日発売の2007年2月号である。さっそくお届けしてくれたので読んでみたのであるが、ゲーム業界の構造が、ひじょうに適切に記載されている。興味のある方は下記のフォーネット社のホームページをご参照のうえ、問い合わせをしていただきたい。福岡の大手の書店には置いているようである。

 正直なところ、フォーネット社は小さな出版社であるが、ジャーナリズムのあるべき姿を追求していきたいという心意気は強く感じた。GFFのメンバーと同様に、福岡を盛り上げていきたいという共通の目標もある。このコラム自体はささやかであるが、今後、いろいろと応援していきたいと考えている。

 ちなみにGFFメンバー・ガンバリオン社の女性社長、山倉さんのブログの記事も、同じ号に掲載されている。「社長ブログ」のカテゴリの中でアクセス1位を勝ち取った、その秘訣が紹介されている。

 「福岡をゲームのハリウッドに」 by GFF

●フォーネット社のホームページ

●山倉社長のブログ

≪本日のHEADLINE≫

「太平洋の嵐5」の「ゲームシステム」コーナーにて、シナリオ解説を追加しました。

「現代大戦略2007〜テポドン・核施設破壊作戦〜」に「現代大戦略のススメ」第3回を追加しました。

≪昨日のHEADLINE≫

直販ダウンロード販売につきまして、一部製品の価格を値下げしました。ぜひ、お買い求めください。また同時に、期間限定版「やる得&まる得ダウンロード販売」の価格も値下げいたしました。

大戦略パーフェクト1.0\7,350 → \3,990
現代大戦略2002
〜有事法発動の時〜
\4,515 → \2,100
現代大戦略2003
〜テロ国家を制圧せよ〜
\7,203 → \3,990
天下統一ADVANCE\3,990 → \2,100
マスターオブモンスターズIII\7,140 → \3,990
ティル・ナ・ノーグIII\4,725 → \2,100
大戦略 大東亜興亡史
〜ニイタカヤマノボレ一二〇八〜
\8,232 → \3,990

^

ぜひ広めたい実話(2007.1.26)

 今年初となる話題であるが、今回ばかりは特例ということでご了解いただきたい。偶然、知ることとなって、弊社や弊社業務との関連は全くないのであるが、こういう話は無条件に広めるべきだと判断したので、この場を借りてご紹介したい。

 私はいちおう仕事の立場上、「日経ビジネス」という雑誌を講読している。まあ、世の中の管理職クラスの人は、たいてい読んでいるとされる雑誌である。その雑誌のオンライン版サービスがあるのであるが、昨日、下記の記事が掲載された。

捨て子の少女の死と、脱・格差社会のもと(by宋 文洲)

 筆者の宋氏も、ビジネスとは無関係の話題なので掲載するべきか悩んだようだが、編集部の人も支持してくれたということで決心したとのことである。ただし、たいへんお手数ではあるが、無料会員にならないと全文を読めないので、ご了承いただきたい。

 この話そのものについては、人それぞれの感じ方があると思うのでコメントを避けるが、こういう事実があったということは、やはり多くの人に知ってもらいたいと思う。

 ついでと言っては語弊があるが、これも偶然、正月のテレビ番組で見た「佐賀のがばいばあちゃん」も、なんとも表現できない感動を覚えた。漫才師のB&B・島田洋七の自伝小説(徳間文庫)をドラマにしたものであるが、すでに映画化されていたというのは知らなかった。さらに舞台化もされるようである。

島田洋七オフィシャルサイト

映画のオフィシャルサイト(※今月末で閉鎖とのこと)

 両方に共通するのは「極貧」である。お金はあるにこしたことはないが、本当の幸せとは比例しないというのは、昨今のいろいろな事件で自明である。最近、私と同年代の関係者が、病気などで入院するケースが増えてきた。人間は五体満足で健康であることが何よりも幸せなことである、ということを痛感する今日この頃である。

≪本日のHEADLINE≫

「大戦略パーフェクト3.0 特設ページ」に第2回を公開しました。

「太平洋の嵐5」の発売を記念いたしまして、ラッキー「IDナンバー」キャンペーン・第3弾を開始しました。キャンペーン特価のうえに、送料・手数料(1,000円)が無料になります。詳しくは、こちらをご参照ください。

「スーパーエアーコンバット4」の「STORY」コーナーのミッションに、「Mission18〜FinalMission」を追加しました。

「太平洋の嵐5」の「兵器解説」コーナーを公開しました。

「現代大戦略2007〜テポドン・核施設破壊作戦〜」につきまして、「転戦モード」用の追加マップ3枚を含んだ、アップデータver1.01bを公開しました。

≪昨日のHEADLINE≫

お待たせしました! 直販ダウンロード販売コーナーに新規タイトルとして「大戦略VIII」を追加しました。

「現代大戦略2007〜テポドン・核施設破壊作戦〜」に「現代大戦略のススメ」第2回を追加しました。

^
←システムソフト・アルファーTOPページへ