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映画三昧+1(2006.12.27)

 またしても映画の話題で恐縮であるが、今年の年末は私にとっては好みの映画が多く公開され、毎週のように映画館に通うことになった。今まで人に映画を勧めたことは、あまりなかったのであるが、久しぶりに勧めたい気分になったので、年末・年始の余暇の参考にしていただけたら幸いである。なお、極力ネタバレにならないように気を付けたつもりであるが、万一、そのようになった場合には、ご了承いただきたい。

●プラダを着た悪魔
 実は、あまり期待していなかったのであるが、家内が観たいというので仕方なく付いて行ったところ、予想外に面白かった。とくかくテンポが小気味いいのである。ストーリー自体は極めて単純で、あえて映画にするほどの内容ではないのであるが、逆にストーリーはどうでもよくて、ファッション雑誌の編集という仕事の舞台裏を、これでもか、というくらいに極端に強調して描いているところが、エンタテインメント性を高める要因になっている。
 仕事に「形から入る」と言われることがあるが、この映画の世界は、まさにそれの骨頂である。高級ファッション雑誌の編集スタッフたるものは、自分のファッションも最上級でなければならない、というポリシーもここまで徹底すれば立派である。私はどちらかと言うと「形から入る」のは好きではなかったのであるが、少し考え方が変わった。やはり迷彩服を着て仕事をするべきなのかもしれない。
 とにかく見終わった後の爽快感だけは保証できる映画である。

●007/カジノ・ロワイヤル
 元々007シリーズは好きで、全てのシリーズを観て来ているので、前売り券を早々と買っていたのではあるが、これもあまり期待していなかった。ネタが尽きたのかもしれないが、なにも過去に戻って007の生い立ちを描く必要はないのでは? と思っていた。いちおう全て観て来ているというこだわりだけで観に行ったのである。
 ところが、である。映画が始まってから15分間ほどであったろうか。怒涛のアクションシーンの連続なのである。冷めて見るつもりであったのが、一気に映画に引き込まれて熱くなってしまった。過去のシリーズにおいても、最初からアクションシーンというのは多くあったが、これだけ長時間というのはなかった。まさに演出の勝利であるが、後になって思うと、こういう演出こそがゲームにも必要なのかもしれないと勉強になった。
 ストーリーは毎度のことであるが、007シリーズらしく逆転また逆転の連続で、飽きさせることがない。アクション映画が好きな方には、絶対にお勧めである。

●武士の一分
 これも、とりあえず話題になっているようなのでということで、たまには日本映画でも、という軽い気持ちであった。よく考えてみると、寅さんシリーズにしても、釣りバカ日誌シリーズにしても、山田洋次作品は今まで劇場で見たことはなかった。日本では最も実力のある監督の一人だとは思っていたが、たまたま好みのテーマのものが今までなかったのである。しかしこの映画を劇場で観て、初めて山田映画の真髄が分かった気がした。
 明らかに劇場を意識したカメラワークだったり、カット割りだったりしているのである。しかも2時間という時間を感じさせないくらいに、一つ一つのシーンが短くて濃いのである。特に決闘のシーンは、「えっ、これだけ?」と思うくらいに短いのであるが、それだけにエッセンスが凝縮されている。
 木村拓哉の演技も、予想よりは良かった。なにも日本アカデミー賞を辞退することはないのにと、それだけが少し残念である。

 以上の3本にするつもりであったが、やはり「硫黄島」で取り上げた「硫黄島からの手紙」も、最後に触れてみたい。

 結論から言うと、アメリカ人には強烈なインパクトのある映画だと思う。特に日本兵の自決シーンは、理解を超えたものがあるに違いない。日本人にとってみると、初めて戦争映画を見るような若い世代の人は、戦争の怖さを思い知らされるであろうが、あるていど予備知識のある人にとっては、映画よりも実際の硫黄島のほうがもっと悲惨であったのに、という思いを抱くと思う。食料も水も尽きても、なお戦い続けなければならなかった。自決することも許されなかった。死よりも辛い現実があったことを、もっと描いて欲しかった気がする。でも、見て損はない映画であることだけは確かである。

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「現代大戦略2007〜テポドン・核施設破壊作戦〜」ver1.00aアップデータを公開しました。

「現代大戦略2007〜テポドン・核施設破壊作戦〜」に「現代大戦略のススメ」コーナーを公開しました。

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たいへん長らくお待たせしました! 本日、「大戦略パーフェクト3.0 特設ページ」を開設いたしました。

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大河ドラマと大戦略の方向性(2006.12.13)

 NHK大河ドラマ「功名が辻」が、ついに最終回を迎えた。平均視聴率が20%を超えたということで、これは戦国もので女性が主役という似た内容の「利家とまつ」以来の高視聴率とのことである。「『らしさ』のゲーム」で触れたように、私は戦国時代が好きなので、とうぜん戦国ものの大河ドラマは欠かさずに見て来ているが、今回も毎回DVDレコーダーにBSハイビジョンチャンネルを録画をして、一言一句を見逃さないようにして見てきた。

 個人的には、歴史の定説と比べると、やや無理がある部分はあったものの、概ね納得できるストーリー展開ではあった。しかし最近の大河ドラマは、視聴率を意識して歴史マニアには「?」というような展開も、あえて取り入れてきているのは事実である。NHK広報部が、高視聴率の要因として「サラリーマン的な目線で戦国時代の夫婦像を描いたことが好評の一因だったのでは」と発表しているように、もはや歴史ドラマではなくて、目指しているのは現代ドラマなのである。たまたま舞台が戦国時代ということであって、演じているのは現代の目線でということなのである。

 山内一豊は、そこそこに有名だが、秀吉の部下という立場での同僚の堀尾吉晴や中村一氏は、戦国時代のドラマにこれほど長期に渡って登場した記憶がない。しかし今回は、まさにサラリーマンの出世競争そのものに、あるときは助け合い、あるときはライバルとしてお互いを意識し合っているということを、最終回まで描いていた。しかも、それぞれの妻も、現代の奥さんと同様に、夫に出世を促すために尻を叩くこともあれば、妻同士で火花を散らすこともあるという具合である。

 最終回の翌日に、仕事関係の人と会うことがあった。いろいろな話をしていて、ふと大河ドラマの話になったのであるが、その人曰く「最近のNHKは何かとけしからんが、特に大河ドラマがなってない」と憤っていた。要するに、あまりにも史実とかけ離れていることが多く、それが平均的な視聴者の受け狙いであることが見え見えだから、という主張である。広告費で成り立っている民放ならばいざ知らず、受信料と税金で成り立っているのであるから視聴率など気にせずに、より質の高い番組を作り続けることが使命なのではないか、とまくし立てた。

 確かに一理はある意見である。ちょうど同じ日に、熱心な大戦略ユーザーの方からメールをいただいていた。その人の意見も、最近の「現代大戦略」シリーズは、従来からの大戦略マニアにとっては、機能や仕様において大きな変化がなくてもの足りない、というような意見であった。同じ「大戦略」でも、「現代大戦略」シリーズは、あまりマニアでないユーザーのほうを向いて開発しているため、シナリオに比重が行っているのは正直なところである。これは大きなジレンマではあったが、今となってはその方向性は間違っていないと確信している。

 いくら質の良いものを創っても、ユーザーの絶対数が増えていかない限り、いずれビジネスとして立ち行かなくなる。これは全てのビジネスに通じることである。例え少し間違った認識で「大戦略」というゲームに興味を持たれたとしても、全く興味を持たれないよりはマシである。まずは、最初の一歩がないと始まらない。歴史には全く興味がなくても、たまたま見た場面がドラマとして面白くて、それがきっかけとなって大河ドラマを見続けるようになれば、山内一豊と徳川家康との関係、土佐藩の成り立ちなど、漠然とした知識は得るはずである。

 前回紹介した映画「硫黄島からの手紙」は、公開以来ひじょうに好調とのことである。私はまだ観ていないが、準主役の二宮和也はジャニーズ事務所の嵐のメンバーであるから、とうぜんのことながら若い女性ファンが、映画の内容は二の次で多数観に来ている。映画が終わって出てきた彼女達はインタビューされると、戦争の実態を初めて知ったということで一様に衝撃を受けていた。もし、二宮和也が出ていなかったら、彼女達は一生戦争のことは気にも留めなかったかもしれない。イーストウッド監督が、そこまで考えて人選したかどうかは不明であるが...

 さて、来年の大河ドラマは「風林火山」。上杉謙信の役をミュージシャンのGacktが演じる。なんともサプライズな配役であるが、果たしてどのような反応になるのであろうか? また楽しみな1年になりそうである。

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「太平洋の嵐5」製品情報ページを公開しました。

「現代大戦略2007〜テポドン・核施設破壊作戦〜」本日発売!

「大戦略VII EXCEED」本日発売!

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「大戦略VIII」ver1.06アップデータを公開しました。

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硫黄島(2006.11.21)

 映画「父親たちの星条旗」を観た。かなり重たいテーマなので、観客は高年齢層が多いかも、と予想していたが意外にも若いカップルも目立っていたのには、少し安心した。かの有名なピューリツァー賞を受賞した「摺鉢山に星条旗を掲げる米軍兵士たちの写真」の逸話を中心にしたドキュメンタリータッチの映画である。結論から言うと、期待を遥かに上回る、良い映画であった。ネットでの感想の投稿も、私が感じた通りの内容が多く、評価がかなり高いように見受けられた。まだ観ていない人も多いと思うので、内容には極力触れないようにしたいが、とにかくお勧めの映画であることだけは確かである。

 あくまでも反戦映画であるが、従来の同種のものよりも、さらに戦争の実態を正確に描いているように思う。いかんせんアメリカの戦争映画となると、テーマは反戦であっても、やはり勧善懲悪的な部分があって、どこかにアメリカ人の傲慢さがにじみ出ていたりするのが通例であるが、そういった所は今回はあまり気にならなかった。

 とは言うものの、個人的にエンターテインメント性も少しは欲しいところであるが、それについてもそれなりに満足する要素が盛り込まれていた。なんと言っても、前半のところの、アメリカ軍の大輸送艦隊が全速力で硫黄島に向けて疾走するシーンは、圧巻であった。カメラワークと言い、音響効果と言い、その迫力とリアリティは兵器マニアの心をくすぐるシーンであった。硫黄島への上陸シーンも、それなりに迫力はあったが、ノルマンディ上陸作戦を描いた他の映画と似ており、新鮮味に欠けたのが残念である。

 そのリアリティという要素であるが、せっかく従来と一線を画する表現になっているにもかかわらず、一点だけ納得の行かない部分があった。実はこの映画を観る前に、たまたま録画していたテレビ番組・NHKスペシャル「硫黄島 玉砕戦 〜生還者 61年目の証言〜」を、予備知識のためにと思って観たわけであるが、改めてその凄惨な戦闘の実態を知った。米軍は硫黄島に至るまでの太平洋戦争での戦死者は約4千人であったのだが、この硫黄島だけの戦闘において、それを大きく上回る約6千人もの戦死者を出したのである。負傷者を含めると実に2万8千人もの損害を出した米軍史上最悪の戦闘であった。いっぽう日本軍の戦死者は約2万人、生存者はわずか1,000人足らずであったものの、米軍の損害が日本軍を上回った唯一の地上戦だったのである。

 つまり、それまでの戦闘とは全く比較にならない激烈な戦闘だったわけであるから、最前線の兵士たちは日本軍の攻撃を受けるやいなや、一歩も動けない状態になってしまったはずである。ところが映画では、ノルマンディと同様に勇ましく突撃を繰り返すシーンが展開された。ここのところのリアリティに、もうひと工夫ほしいところであった。なぜならこの映画では、勇ましさを描く必要がないからである。むしろ最前線に立つ兵士が感じる恐怖を率直に描くべきであったと思う。

 監督のクリント・イーストウッドは、かつては名俳優であったが、最近では監督としての名声のほうが高い。そして当初から日本側の視点に立った「硫黄島からの手紙」とのセットで制作されてきている。もちろん私はそちらも観に行くべく、「父親たちの星条旗」を観たその足で前売り券を買った。話によると、前評判が高いためとの理由で、米国での「硫黄島からの手紙」の劇場公開が年内に早められたそうであるが、どうやら来年のアカデミー賞にノミネートするためとも言われている。それだけ手応えがあるということなのだろうから、それ自体は前向きなことだと思うのであるが、果たして公開後の一般の観客の反応はどうなのであろうか?

 NHKスペシャルの中において、硫黄島で戦った元米兵の話として、「日本兵の勇敢さには敵ながら敬服した。しかし明らかに勝敗がはっきりしているにもかかわらず、執拗に抵抗を続ける姿は、全くもって理解できなかった」と語っていた。現代の日本人にとっても、当時の特攻や玉砕については理解を超えたところがあるが、この映画において日本人とアメリカ人との温度差は出てくるのであろうか? その点についても、ひじょうに楽しみな映画である。

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事実は想像を超える(2006.10.19)

 「事実は小説よりも奇なり」という言葉もある。要するに人間の想像よりも現実のほうが上回ることが多いということであるが、最近起こる様々な事件を見るにつけ、その傾向に拍車がかかっていると誰もが感じているのではなかろうか? 平たく言うと「ありえない!」と思っていたことが次々に起こっているのである。

 実は、本年度版の「現代大戦略」について、もっと早く発売する予定であったが、7月5日の7発のミサイル発射の後、それをテーマにしたシナリオを準備していたところに、さらに事態は我々の予想を超えて進行した。次は核実験の予告である。その時点では、世論の大半は単なる脅しだろうという受け取り方であったが、事もあろうに安倍新総理が最初の訪問国として訪れた中国・韓国への訪問の最中にやってしまったのであるから、最高レベルの挑発的行為である。北朝鮮は、軍事力そのものではかなわないことは分かっているので、最後の切り札である「核」のカードをきってしまったわけである。

 今となっては、結果論のように思われてしまうのは仕方ないが、いちおう今回の北朝鮮シナリオでは、テポドンミサイル基地と核施設を破壊・制圧するというのを勝利条件としていた。ミサイル基地は当然としても、我々スタッフの考え方としては、いずれ核をちらつかせてくるに違いないと確信していたので、先取りのつもりで核施設も加えることにしたという経緯がある。しかし、よもや発売前に事実が先に進行するとは想像していなかったために、またしてもシナリオの見直しを余儀なくされたのである。あたかも現実とのイタチごっこのようなものである。

 思い起こせば、6ヶ国協議が事実上決裂したときから、今日の事態は北朝鮮から見れば規定路線だったのであろう。我々スタッフも、7発もミサイルを発射した時点から、北朝鮮は本気になったということを確信した。あとは時間の問題ということに過ぎなかったわけである。

 さて、その「現代大戦略」は、まだホームページでの正式発表前であるが、せっかくなのでこのコラムにおいて副題を先行して発表したいと思う。そのものズバリ、「現代大戦略2007〜テポドン・核施設破壊作戦〜」と銘打つことにした! 「テポドンへの先制攻撃」や「続・テポドンへの先制攻撃」を書いたときには、すでに決定していたのであるが、いろいろあって発表のタイミングを失ってしまっていた。いちおう満を持しての発表である。過去、「現代大戦略」シリーズは、良くも悪くも注目されてきたが、今回もさらにヒートアップした内容で迫ってみたいと思う。近日中にホームページにて正式に発表となるので、ご期待いただきたい。

 話は全く変わるが近日中と言えば、いよいよプロ野球の日本シリーズが21日(土)に開幕する。これも毎年のことであるが、「戦略プロ野球2006」による予想シミュレーションを明日、公開する予定である。現在、私の横で最終的な確認をしているところであるが、正直なところ何回シミュレーションしてみても、90%以上の確率で中日の優勝となってしまう。確かに数値上での戦力を比較すれば、中日のほうが圧倒的に優位であることは間違いないのであるが、野球は何が起こるか分からないというのは常識的なところである。日本ハムのヒルマン監督の口ぐせの「シンジラレナ〜イ!」、ということが今回も起こらないとは限らない。むしろスポーツの世界では、「ありえない」ことが起こることのほうが、より感動を呼ぶ。一プロ野球ファンとして、ひじょうに楽しみな週末である。

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「スーパーエアーコンバット4」「DOWNLOAD」の動画に、ミッション7のプレイ動画を追加しました。

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福岡は熱い(2006.10.13)

 今日は13日の金曜日でありながら、六曜では「大安」という、なんとも奇妙な日である。本来、六曜は仏教とは無関係な、単なる占いのようなものらしいが、キリスト教と仏教とのせめぎあいのような、どこか落ち着かない感覚を、目覚めたときから感じている。もっとも、それは後付けの理由であって、当初の私の計画では、昨日のプレーオフ2戦目は勝って、この週末の2連戦の結果をもって、週明けにこのコラムの更新をするつもりだった。でも、あの気丈な斉藤和巳がマウンドで泣き崩れたのと同様に、昨晩は私も緊張の糸がぷっつりと切れてしまったのは、偽らざるところである。野球も熱いが、ゲームも熱い、と語りたいところだったのであるが、野球のほうはあっさりと終焉を迎えてしまったのは想定外であった。

 さて一昨日の11日に、東京・青山のスパイラルホールで、福岡のゲーム開発会社・レベルファイブ社の新作発表会が行なわれた。「ソフトハウスとパブリッシャー」で紹介したように、福岡(九州)のゲーム関連会社の団体「GFF」の中核メンバーであるレベルファイブ社が、ついにパブリッシャーとしてのデビュー第1弾作品を発表したのである。詳しくは、下記の同社のホームページをご参照いただきたいが、ニンテンドーDS用の「レイトン教授と不思議な町」という異色ゲームである。声優にタレントの大泉洋と堀北真希を採用したのはともかくとして、私の年代にとっての大ベストセラー「頭の体操」の著者である多湖輝・千葉大学名誉教授を監修に迎えたという、いかにもDS用らしい作品である。

 私もGFFでのお付き合いということで発表会に出席させていただいたが、いちばんのサプライズは任天堂の代表取締役専務・営業本部長の波多野信治氏が挨拶をしたことであった。レベルファイブ社はソニーPS2用の「ドラゴンクエストVIII」の開発で一躍有名になったのであるが、下世話な言い方をすれば、あっさりと鞍替えをしたにもかかわらず、任天堂からもVIP待遇を受けていることを証明してみせたのである。仲間ながらに恐れ入ったしだいである。

 偶然ではあるが、その11日に福岡市内において、福岡県が主催する「福岡コンテンツマーケット2006」というイベントが開催された。これは簡単に言えば、コンテンツ業界の商談会のようなものであるが、今回GFFは初参加であるにもかかわらず、三顧の礼で参加を要請されたという経緯がある。福岡市においても、「福岡ゲーム産業振興機構」という組織を今年になって設立しており、やはりゲーム産業を育成しようという意欲の表れである。さらに言うと、国の出先機関である九州経済産業局においても、ゲーム業界を支援する動きが始まっている。つまり、国・県・市の3者が、こぞって福岡のゲーム産業に期待しているのである。つまりGFFのモットーである「福岡をゲームのハリウッドに!」は、にわかに現実味を帯びてきたとも言える。

 よく聞かれるのであるが、一地方都市である福岡で、どうしてそんなにゲーム産業が活発なのであろうか? いろいろな理由があると思うが、一言で言えば、適度な都会と豊かな生活環境のバランスが絶妙に取れている、ということだと思う。私自身がそうであるが、出身の大分は、あまりにも田舎であって戻る気持ちはないが、かと言って東京に行く気もない。そういうことを意識しているかどうかは別にして、福岡という街はゲームという創造産業にとっては最適な環境なのである。もっとも、東京と比べるとノンビリしている部分があるのは間違いないので、熾烈な競争を繰り広げている産業には不向きかもしれない。

 もう一つの理由として、多くのタレントを輩出してきたという人的土壌も見逃せない。はっきり言うと、目立ちたがり屋が多いということでもある。かつては、不退転の覚悟で上京して故郷に錦を飾る、というような悲壮感が漂う雰囲気もあったが、今はどちらかと言うと福岡にいても対等に渡り合えるという対抗意識のほうが強いのかもしれない。であるがゆえに、本来ならば競争相手であるはずのゲーム開発会社どうしが結束して、GFFという団体を運営するというような芸当ができてしまうのである。こじつけかもしれないが、東京都とオリンピック誘致で不利な状況の中で競争を挑んだのも、似たような事例と言えるかもしれない。

 とは言うものの、実際の当人たちは、いたってスマートであることを付け加えておかねばならない。私個人は、すでに年を取り過ぎた感があるが、GFF主催3社の社長たちは、若さと実力を備えた魅力ある人物であり、また各社の社員も古き良きゲーム業界の精神を、現在に引き継いでいる。今後の福岡に、乞うご期待!

●レベルファイブ社のホームページ

●ゲーム会社ガンバリオン!女社長のBlog

●サイバーコネクトツー社のホームページ

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「大戦略 大東亜興亡史2〜トラ・トラ・トラ ワレ奇襲ニ成功セリ〜」ver1.04アップデータを公開しました。

「ティル・ナ・ノーグV〜悠久の仁〜」強化パックダウンロード専用ページの「イベントデータ」に、イベント優先登録データを追加しました。

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「ごまさば」と「りゅうきゅう」(2006.10.6)

 博多(福岡)の食文化について、「博多ラーメン」、「明太子」、「もつ鍋」と紹介してきたが、やはり本当の食通の人にとっては、博多は魚が美味しいというのが定説である。玄海灘に面した博多は、とくかく魚が新鮮であることだけは確かで、そのために東京などでは考えられない料理が時々ある。代表例は「ごまさば」で、やや薄めに切った鯖の刺身に醤油と胡麻をからめた料理である。お客様に勧めると、「えっ! 生の鯖?」と、誰もが手を引っ込める。その瞬間が私は楽しかったりするのであるが、こわごわと食べてみると、予想外に美味しいということで、ひじょうに評判が良い。

 弊社の近所に、以前からよく行っている「あ・うん」という居酒屋がある。特別な特徴があるわけではないが、私としては店員の接客がしっかりしていて、女性の店長の細かい気配りが、いろいろなところに表れていて、ついつい足を運んでしまうのである。そのおかげだとは思うが、支店を次々に展開していて、ついに東京にも出店したそうである。詳しくは下記のホームページを参照していただきたいが、渋谷の道玄坂を登り詰めたあたりに「博多ぬくぬく家」という店名で営業している。先日、弊社のスタッフが行ってみたそうであるが、「ごまさば」だけでなく「馬刺し」の「たてがみ」まであったので感心したそうである。近郊の方は、ぜひご愛顧いただきたいと思う。

 ところで私は大分市の出身ということは何度か話をしたが、ピンと来る人には来るように、かの有名な「関さば・関あじ」の産地そのものなのである。私が子供の頃は、鯖と言えばいちばん安価な魚であったために、我が家の魚料理は、ほとんどが鯖であった。また今日も鯖か、と不満に思いながら食べていたものである。それが今となっては、高級ブランド魚になってしまったのであるから、世の中分からないものである。

 そして、博多と同様に、鯖を生で食べる料理があるのであるが、それを大分地方では「りゅうきゅう」と呼ぶ。なんでも、その昔に大分の猟師が沖縄の猟師に聞いて持ち返ったので、その名が付いたらしい。「りゅうきゅう」で検索すれば、簡単に見つかるが、一言で言えば鯖の刺身を、醤油と酒と小ネギのみじん切りを混ぜ合わせたタレに漬け込んだ料理である。そのまま食べても美味しいし、熱々のご飯の上に、たっぷりとりゅうきゅうを乗せて、いわば「りゅうきゅう丼」のようにして食べると、いっそう美味しい。さらには、できるだけ熱いお茶をかけて、「りゅうきゅう茶漬け」にして食べるのも一興である。

 以前の我が家の食卓は、大きな器に山盛りにした「りゅうきゅう」を中心に置いて、各自が好きな食べ方で食べるという光景が当たり前であったが、最近、帰省しても一度も「りゅうきゅう」を出されたことはない。母に聞いてみたところ、今では鯖が高くなって、とてもじゃないけどそういう食べ方はできなくなった、とのことである。子供の頃は仕方なく食べていたのに、今になってみると無性に食べたくなるくらいに忘れられない味である。インターネット通販で売っている店もあるので、興味のある方はお試しいただきたい。

 博多の「ごまさば」も、「りゅうきゅう」のようにお茶漬けにして出す店もあるが、正直なところこればかりは「りゅうきゅう」のほうが上である。

●「あ・うんグループ」のホームページ

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「スーパーエアーコンバット4」
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「FIGHTER」に、【F-16C ファイティングファルコン】【JAS39 グリペン】【F-35C】のシークレット機体を追加しました。
「FIGHTER」のウェポン紹介に、「爆弾」を追加しました。

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ゲームショウの興亡と業界の舞台裏(2006.10.3)

 先日開催された東京ゲームショウは、久しぶりに盛況であった。発表された入場者数だけを見ても、前年よりも多かったわけではあるが、なによりも初日のビジネスデイの雰囲気が今までよりも違っているように感じた。一言で言うならば来場者の「真剣さ」が感じられたのである。年末に次世代機が出揃うということもあって、物見遊山的に来ている人が少なかったのではなかろうか。またかつては、ビジネスデイでありながら、なぜか子供の姿が多く見受けられていたのであるが、今年は子供がほとんどいなかった。そのためより一層、いつもと違う印象を受けたのかもしれない。

 幕張メッセに行ったことがある人は分かると思うが、展示場に降りる各入口の前の廊下の反対側には、ベンチがずらっと設置されている。そのベンチに座って休憩していたところ、短時間の間に数多くの知り合いが通りかかって、話をすることができた。今までは、ゲームショウでそんなに知人に会うことはなかったのであるが、それだけ多くのゲーム業界の関係者が訪れていたということだと思う。それでふと、アメリカのラスベガスで毎年1月に開催されている「CES(Consumer Electronics Show)」というショウのことを思い出した。現在では「E3(Electronic Entertainment Expo)」がそれに替わった形になっているが、約10年くらい前までは、ゲーム業界の世界的なショウと言えばCESであった。

 当時はゲーム業界も景気のよい時であったし、また場所がラスベガスということもあって、正直なところ日本人の来場者の大半は、仕事というよりも観光に近い感覚で訪れていたと思う。ラスベガスと言えばカジノ、スロットマシンというイメージであるが、空港に到着し飛行機から出た瞬間から、目の前にスロットマシンが並んでいる光景に、最初は驚いた。市内のどこに行ってもスロットマシンの音が響き渡っているのである。しかも、どのホテルもとてつもなく大きくて、その中にあるカジノもとにかく広い。

 アメリカ自体、日本と比べれば全てのスケールが大きいわけであるが、砂漠のど真中に作られた都市であるラスベガスは、さらに規模が上回っている。ガイドの人から、「ラスベガスはホテルなどの建物が大きいので、一見、そんなに距離がないように錯覚するが、実際に歩くとひじょうに遠いことがあるので、できるだけタクシーを使うように」と注意をされたことがある。そのときに同行していた某社の社長が、宿泊先とは違うホテルのカジノにはまってしまって、最終的に全ての所持金を使ってしまった。本人は、最後は歩いて帰ればいいと思って軽く考えていたそうであるが、はたして真っ暗な砂漠の中の道をトボトボと歩き、なんと2時間以上もかかってしまったそうである。やはり現地の人の忠告には素直に従うべきである。

 そのCESであるが、メイン会場は言うに及ばず、市内に点在する小会場でも、とにかく日本人が目立っていた。そして、いたるところで知り合いにも巡り会った。いちばん驚いたのは、帰りに空港のレストランで休憩していたら、中学時代の友人に出会ったことである。お互いに、この業界にいることすら知らなかったのであるが、それくらいに業界密度が濃いわけである。最近のE3には行ったことがないが、おそらく似たような状況だと思う。

 ところが、そのE3であるが来年から規模を大幅に縮小して、実質的にその役割を終えることになるとのこと。今年は、各社の次世代機のお披露目という意味で、それなりの規模を維持できたみたいであるが、今後は大規模なゲームショウは必要性がないと見込まれているようなのである。東京ゲームショウも来年は、今年よりは縮小傾向にならざるを得ないように思う。実は、E3にしても東京ゲームショウにしても、出展料が他のショウと比べると、ひじょうに高い。そもそもCESA(コンピュータエンターテインメント協会→「孤高のゲーム業界」は、東京ゲームショウのために設立された、という本質的な一面がある。そのため、CESAは経済的には、ひじょうに恵まれている。つまり東京ゲームショウの収入のおかげで潤っているのである。もちろん、会員会社から会費を徴収してはいるものの、それだけでは成り立たない。逆に、協会としては歴史が古い、ACCS(コンピュータソフトウェア著作権協会)のほうは、常に財政難で苦しんでいる。大きな収入源がないからである。

 とは言うものの、CESAは非営利団体なので、収益に相当する分については、いろいろな分野でゲーム業界に貢献しているのは事実である。私から見て価値のある活動として、定期的に発行される各種の調査資料は貴重なものが多い。東京ゲームショウの会場で販売していたが、基本的には会員会社のためのサービスである。また、技術者のためのセミナーであるCEDECを毎年開催しているが、これもひじょうに評判が良い。公表されていない活動もあるが、詳しくは下記のホームページを参照していただきたい。

 さて、ここに来てゲーム業界は、大きな転換点を迎えたと言って過言ではない。ニンテンドーDSのソフトに代表されるように、従来の重厚長大とは正反対の軽薄短小とも言えるソフトが隆盛を極めつつある。そして「カジュアルゲーム」と呼ばれるジャンルも確立されつつある。逆に携帯電話機のゲームは、どちらかと言うと重厚路線のものが増えつつあるが、はたしてそれが正解なのであろうか?という疑問もある。弊社のゲームは、はっきり言って重たいゲームが多い。それが特徴ではあるものの、なかなかユーザー層が広がらないというジレンマがある。ここは一つ「カジュアル版大戦略」なるものを企画してみるのも一興かもしれないと思う今日この頃である。

●CESAのホームページ

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「大戦略パーフェクト2.0DX」ver1.02jアップデータを公開しました。

「スーパーエアーコンバット4」ver1.00aアップデータを公開しました。

「スーパーエアーコンバット4」のミッションに、「Mission02-B」「Mission03」を追加しました。

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