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山笠のあるけん博多たい!(2006.6.28)

 26日に発売の米雑誌ニューズウィークの最新号において、世界中で特に急成長を遂げている「最もホットな10都市」に福岡市を選んだというニュースが飛び込んで来た。ネット上での記事(もちろん英文)を読んでみた限りでは、「アジアへの玄関口」という地理的な優位性により、近郊にトヨタ自動車や大手電機メーカーの工場が数多く進出しているために、成長が著しいというように分析されているようである。私のつたない英語力での読解なので、後日、正確な日本語訳が入手できたら、また改めて取り上げてみたい。

 それはさておき、日本人の記者が書いたその福岡市の記事の中で、代表的な祭として「博多どんたく」を説明していた。それを見ただけで、記事に対して少し眉唾になったが、やはり博多の祭の代表は「山笠」でなければならないであろう。今回の表題は、この季節になると博多で良く聞かれる言葉である。「山笠」については、以前にも「博多と福岡」や「酒を飲む文化」でも紹介したが、この記事のように意外と知名度が低いようなので、時節柄もあって、今回はもう少し詳しく紹介してみたいと思う。

 正確には「博多祇園山笠」と言い、博多の神社でもっとも歴史があるとされる総鎮守・櫛田(くしだ)神社の神事である。鎌倉時代の1241年に博多で疫病が蔓延したときに、宋から帰国してきた承天寺の住職が、町人らがかついだ「施餓鬼棚(せがきだな)」に乗って、町内に祈祷水をまいて清めたのがルーツとされている。神輿をかついで回るのは、どこにでもある祭の風景である。しかし山笠の場合には台の上に人が乗り、それを大勢でかついで回るのであるが、このルーツを知ると納得ができるのではないだろうか?

 山笠のフィナーレは7月15日の早朝の「追い山笠」であるが、実際には6月の中旬くらいから祭は始まる。つまり約1ヶ月間に渡り続くわけであるが、その主体となるのは博多地区の商人である。いちばんの働き手の商家の主人が、まるまる1ヶ月間も仕事を休むことになり、その間は奥さんたちが支えているのである。その商家の奥さんのことを博多では「ごりょんさん」と呼び、かつてはしっかりものの女性の代名詞であった。

 昔であれば祭のために公然と仕事を休むことは違和感がなかったかもしれないが、いまだにその伝統が続いているのは驚きである。博多の会社の中には、「山笠休暇」を認めているところも多く、中には有給扱いにしてくれる会社もある。また子供においても同様で、博多地区の小中学校においては山笠のためであれば学校を休んだり早退したりすることが認められている。

 さて、もしこれから山笠を見物したいと思われている方がいたら、とうぜんいちばんのお勧めは15日の「追い山笠」であるが、初めての場合にはどこで見たらいいのか分からないままに終わってしまう。しかし13日の昼間に行なわれる「集団山見せ」や、リハーサルとも言える12日の「追い山ならし」など、他にもたくさんの行事がある。また市内各所に設置された「飾り山」を見て回るのも一興である。下記のページなど、他にもたくさんの紹介ページが存在するので、検索エンジンで探してみるといいと思う。

●「COCOJ」の山笠紹介ページ
http://www.cocoj.jp/~yamakasa/index.html

≪昨日のHEADLINE≫

「戦略プロ野球2006〜響け歓声、届け感動〜」「システム」に、「特殊能力」を追加しました。

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この次はイタリア抜きで(2006.6.20)

 このコラムも昨年の6月20日に始めてから、ちょうど1年となった。まさに光陰矢の如しの実感である。どこまで続けられるか自信はないが、あまり気負うことなく続けていきたい。

 さてサッカーW杯ドイツ大会は、たけなわであるが23日のプラジル戦は、野球WBCのときのような奇跡(「WBCが残したもの」)が起こることを信じて、最後まであきらめずに頑張っていただきたいものである。その開催地のドイツであるが、世界じゅうの国を見渡して、あらゆる面で比較してみると、実は日本といちばん似ている国なのではないかという記事を某雑誌で読んだ。私も常々そういう印象を持っており、基本的にドイツという国に対して親近感が強い。

 具体的なデータとしては、まず国土面積について言えば、日本のほうが少し大きいだけである。人口は約8,200万人で日本の65%くらいで、GDP(国内総生産)は日本が4兆8,000億ドルに対してドイツは2兆8,000億ドルと差があるが、国民一人あたりのGDPに換算すると、日本は約3万7,500ドルに対してドイツは約3万4,000ドルということで、ほぼ近しい。つまり国民の豊さが同等と言えるのである。このGDPについて1位はアメリカで2位は日本、そして3位がドイツである。ふーんで終わるかもしれないが、1位のアメリカはとうぜんとしても、日本とドイツは第2次世界大戦の敗戦国であり、そのどん底から戦後復興で上位に這い上がってきたという点においても共通している。

 この日本とドイツの復興の要因は、いずれの国も工業で成長してきたというところであるが、さらにはその基盤となったのが国民性とも言える職人気質なのではないかと私は思う。ドイツには伝統的なマイスター制度というのがあって、ドイツ人はかなり若い頃から自分の進路を決定して職人としての修行を始めるとのことである。日本も、かつては徒弟制度があり、厳しい修行を経て一人前の職人になっていた。さすがに最近では、そういう職人は少なくなったが、本質的な気質として日本人のDNAには引き継がれているはずである。

 逆に近隣国である韓国(朝鮮)においては、昔は職人は卑しいとされるくらいに地位が低く、そのために陶芸職人などは日本に移住して功績を上げることが多かったようなのである。この辺の感覚は私もよく分からないのであるが、韓国人の昔の考え方としては、汗水たらして働くのは下劣なことで、高貴な人間は自分は働かずに人の上に立って指揮だけをすることが理想とされていたようなのである。確かに分からないでもないが、それでは働き手がいなくなって国そのものがいずれは活力を失ってしまうはずである。

 ところで、私は経験がないのであるが、いろいろな方面から聞いた話によると、ドイツに転勤などで行って現地のドイツ人と仲良く酒を飲んだりした際に、肩に腕を回されて耳元でささやかれる共通の言葉があるらしいのである。それが「この次はイタリア抜きでやろうな」である。ご存知のように第2次世界大戦では、日独伊三国同盟を結び、連合国側と戦ったのであるが、そのイタリアがドイツの足を引っ張ったのは紛れもない事実である。もしイタリアに助力をしていなければ、ドイツは勝っていたかもしれないのである。さらには、ドイツがヨーロッパで頑張っていれば、アメリカは太平洋側に戦力を回すことができずに、日本もそう簡単には負けなかったかもしれない。

 もちろん、これは酒の席でのブラックジョークであって、「いっしょにまた戦争をやろうぜ」ということではなく、お互いに似たもの同士で頑張ろう、という気持ちなのだと思う。また現在の平和は、敗戦による反省があったからこそ、もたらされた結果であることを、両国民とも良く分かっているはずである。1周年記念の締めとして、改めて世界平和を願うところである。

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我輩は猫派である(2006.6.13)

 ついにサーカーW杯・ドイツ大会が開幕した。「祝!金メダル」において、勢いでカミングアウトしてしまった私の猫好きであるが、実は我が家の猫とW杯とは深い関係があるのである。言うまでもないと思うが私は大のプロ野球好きなので、サッカーのほうはあまり興味がない。しかし4年に1度のイベントでもあるので、この時期だけはそれなりに気分が盛り上がるのも正直なところである。

 2回前のフランス大会の年、つまり1998年の3月に近所のペットショップで猫を購入したのであるが、なかなか名前が決まらなかった。名前がないので単に「ネコ」とか「ネコ吉」とか呼んでいたのであるが、そうこうするうちに時は過ぎて、6月に入るとテレビなどはW杯の話題一色になった。たまたま、各国の代表選手を紹介する番組を見ていたら、家内がいきなり「この選手カッコイイー」と叫んだのである。イタリアのデルピエロ選手であった。そして立て続けに「猫の名前はデルピエロにしよう」と言い出したのである。でもちょっと長過ぎるので少し省略して「デルピー」にすることに落ち着いた。その後、さらに省略して、どこかのパソコンメーカーの回し者のように「デル」が通称となった。

 かくして我が家の猫は目出度く名前が決まったのであるが、もともと活発な猫で、よくドリブル遊びをする。丸めた紙をサッカーボールのように器用に左右の手でキックしながら部屋じゅうを走り回るのが好きで、名前が決まる前から縁があったのだと思ったのは、単なる親バカか?

 しかし、1年くらい経ったときであろうか、ドアを閉めて寝室で寝ていたところ、レバー式のノブに飛び付いてドアを開けてデルが入ってきたのには驚いた。そのときは、もしかしたらこの猫は天才かもしれない、とも思った。襖を開けたりなんてことは、いとも簡単にやってのけるので、押し入れの奥に入ったりとか、とにかくやりたい放題なのである。

 少なくとも日本人は、猫よりも犬を飼っている人のほうが圧倒的に多い。犬は飼い主に対して従順なのに対して、猫はわがままなうえに自分を人間と思い込んでいるふしがある。つまり飼い主と対等か、もしくは上くらいに思っているのである。そんな態度を取るペットなのに、それが逆に猫好きにはたまらないのである。だれに媚びるでもなく、自由気ままに生きている姿を見ていると、それだけで癒されるのである。

 ところで犬と猫の大きな違いは、表情の豊さではないかと思う。犬は口が前に突き出しているが、猫は人間に近い顔の形をしている。特に頬の部分の、人間で言うところの表情筋が多いのが猫の特徴である。デルは、怒ったときには片目を少し細めて、頬をひくつかせるという、役者並みの表情までする。

 作家に猫好きが多いのは周知の事実であるが、おそらくそれは猫が擬人化しやすいからではないかと思う。小説の構想を思い巡らすときに、目の前の猫を見ていると想像力が高められるのではなかろうか?

 もう一つ、犬派と猫派の人の違いはなにかと言うと、犬的な性格の人は猫派で、猫的な性格の人は犬派という説を聞いたことがある。つまり自分にないものを求めるということなのである。はたして私自身は、その通りなのかというと、よく分からない。さて、あなたはどちらであろうか?

 ちなみに、猫は犬と違って散歩をさせる必要がないのが、最大のメリットである。しかも、犬のように吠えることもないので、近所の目を気にすることもない。また猫はきれい好きで、自分の体を隅々までなめるので、基本的にショートヘアーの猫は体を洗ってやる必要がない。デルは生まれて一度も風呂に入れたことはないが、全くと言っていいほど臭わない。ペットを飼いたいと思っている方は、ぜひ、猫も検討してみてはいかがであろうか?

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素人目線と玄人目線(2006.6.2)

 前評判の高かった映画「ダ・ヴィンチ・コード」であるが、カンヌ映画祭でのプレス試写、つまりジャーナリストや評論家向けの試写会では、評判がよくなかった。中には酷評する声も聞かれたくらいである。クライマックスのシーンでは、あまりにも稚拙な出来映えであったために失笑が起こったそうである。

 ところが一夜明けて、一般向けの上映が行なわれると、一転してスタンディングオベーションが起きるほどの大喝采を受けた。観客が入りきれずに別会場でも上映されたとのことで、これはカンヌ映画祭としては異例のことらしい。

 この現象は何を物語るのであろうか? 専門家の意見と、一般大衆の意見が食い違うことは、ありがちなことである。しかし映画は、すでに100年以上の歴史がある成熟した文化・産業である。それであるにもかかわらず、世界最大のイベントである映画祭で、しかも、ベストセラーの原作を映画化した鳴り物入りの作品ですら、こういうことが起こってしまうわけである。これは制作者側が、それを意識して制作したのであれば、それはそれで腹がすわって立派と思う。あくまでもパイの大きい大衆受けするほうを選んだということだからである。ビジネスであれば、とうぜんの選択であろう。しかしクリエイター的には、玄人受けするように作りたいというのも真情であろう。

 かく言う私自身、まだこの映画を見ていないので、これ以上の言及は避けたいが、しかし、なんとなく裏事情が見えるような気もする。あくまでも勝手な憶測であるが、営業側の立場とクリエイター側の立場において、そうとうな葛藤があったのではないかと思うのである。

 さて、映画に比べると、まだまだ歴史の浅いゲーム業界であるが、その両者は、いろいろな面でよく似ていると言って過言ではない。かつてはマニアのものであった(コンピュータ)ゲームは、ファミコンの出現により瞬く間に市民権を得た。そして、バブル景気の波にも乗って、飛躍的に大きな産業へと成長したのである。はっきり言うと、当時は作れば売れる時代であった。とうぜん、製品によって当たりはずれの波はあったものの、最低限のところは確保できていたのであった。しかし最近は、採算割れする製品が多く、ひじょうに業界全体が低迷している。しかも大手のメーカーほど厳しい状況なのである。それは負っているリスクが大きいからである。

 「ゲーム業界の大転換期」で触れたように、次世代機のXbox360やPS3となると、はっきり言って大手のメーカーしか開発ができない。さらに先日のE3で発表されたPS3の価格(最低で6万2,790円)を聞いて、ゲーム業界の誰もが悲観的な見方をするようになった。ソニーのことであるから、勝算あってのことだとは思うが、マニア層を対象としているとしても、この価格はさすがに「?」である。

 より素晴らしい作品を創ろうとするのであれば、PS3はクリエイター的にはやりがいのあるマシンである。しかし数多く売れる製品にしようとした場合には、おそらく現時点では、誰もやろうとしないであろう。曲がりなりにも20年以上もゲーム業界で生きてきたのではあるが、「我々は芸術作品を創っているのではない。商業製品を創っているのである。エンドユーザーの目線で創りなさい。」と、若いスタッフに説教をしつつも、ふと本当にそれだけでいいのだろうか? と思う瞬間もある。最初は理解を得られなくても、いずれは価値が見出される作品もあっていいのではないだろうか? 

 このジレンマだけは永遠のものであろう。

≪本日のHEADLINE≫

「インペリアルフォース2 cosmic interceptor」製品情報ページのextraに、第3回「ヤリコミ道場」を追加しました。

「大戦略センチュリオン」「EXTRA」ページに、軍団所属兵器解説(海軍)を追加しました。

≪昨日のHEADLINE≫

通信販売コーナーにおきまして、6月29日発売の「戦略プロ野球2006〜すべては歓声のために〜」(税込価格10,290円)の、先行予約販売の受付を開始しました。発売日当日にお届けします。予約製品の送料・手数料が無料になる、【ラッキー「IDナンバー」キャンペーン】を実施中です。詳しくは、こちら

ダウンロード販売の「リンク集2」に、新規タイトルと新規サイトを追加しました。

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