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古き良き時代の思い出(2005.9.30)

 先日の東京出張の折、飛行機に搭乗までの待ち時間に会員ラウンジに入ったところ、並べられたとある雑誌の表紙に目が止まった。私には、あまり縁のない「GQ」というハイソサエティな雑誌であるが、マイクロソフトを今年の6月に退職した古川享氏のアップ写真であった。古川氏といえば日本のマイクロソフト株式会社の初代社長であり、またマイクロソフトの顔でもあった人である。

 古川氏を知る人は誰しもであろうが、私も退職のニュースを聞いたときには、たいへんに驚いた。いったいどういう理由なのかを知りたかったが、報道の内容では、あまりよく分からなかった。この「GQ」誌の記事においても、結局、明確な理由は明らかにされていないように解釈した。まあ、実際には、いろいろとあったのであろうが、あえてそれは明かさないのも美学なのかもしれない。

 それはそれとして、実は私が大学生の頃、古川氏にたいへんお世話になったことがある。ちょっとした縁で、当時のマイクロソフト社の仕事を少し手伝ったのであるが、その際に、私を含めた九州の田舎から出てきた大学生数名に対して、技術研修をしていただいたのである。当時のほとんどのパソコンに搭載されていたBASIC言語のインタープリタ部分とOSの機能が一体化したマイクロソフト社の原点とも言えるソフトウェアであるが、そのソースコードに触ることができたのである。

 最新鋭のスーパーミニコンPDP11の端末を操作する際には、思わず手が震えたのを覚えている。これがマイクロソフトの命とも言えるソースコードなのか、という思いでいっぱいであった。ソースコードには英語ではあるが、実に丁寧なコメントが添えられており、初めて見る者でも、たいていのことはできそうな構造になっていた。こうしたい場合にはこのフラグ、このメーカーの場合にはこのフラグという具合に、フラグのONとOFFだけで瞬時にして世界中の全てのパソコンのOSが掃き出されるようになっていたのである。

 ところが、その最中にアクシデントが発生した。急にオブジェクトコードの生成ができなくなってしまったのである。原因が分からず、私達に疑いの目が向けられた。確かに我々がいじったのが原因かもしれないと思い、生きた心地がしなかったが、結局は全く別の原因であることが分かって、ほっと胸をなで降ろした。

 初めて古川氏に会ったときの印象は、いまだに忘れられない。生まれて初めて「オーラ」を感じた人であった。当時のアスキー社の西社長や、後のマイクロソフト社の社長になる成毛氏にも何度かお会いしたが、恐縮ながらオーラを感じることはなかった。古川氏は、その語り口が独特で、淡々とではあるが、とてつもなくすごいことをさらりと言ってしまうのである。

 社会人になって、しばらくは会う機会がなかったが、Xboxが発表になる前に、あるパーティーの会場でお会いした。十数年ぶりではあったが、「まだゲーム作ってるの?」と気さくに声をかけていただいた。そのときには、どうして私に? と少し驚いたが、後になってXboxが発表されたときに納得した。

 さてXbox360であるが、今回は起死回生をかけて他社に先駆けて発売する。機能的には申し分のないマシンであるが、果たしてユーザーの動向はどうであろうか? ソフトしだいということは百も承知なのであろうが、なんとなく焦点がはっきりしないように感じる。まずは、お手並み拝見という心境である。

≪本日のHEADLINE≫

「沈黙の艦隊2」製品情報ページ「キャラクター&兵器」コーナーの兵器ページに、キティーホーク級・ニミッツ級を追加しました。

「ティル・ナ・ノーグV〜悠久の仁〜」ver1.04アップデータを公開しました。

≪昨日のHEADLINE≫

「沈黙の艦隊2」製品情報ページの「ダウンロード」コーナーに、体験版を追加しました。

「インペリアルフォース2 cosmic interceptor」製品情報ページにおいて、About"IF"コーナーの「国家」に、クライア・デリドル・シデリア・ミレーを追加しました。

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未来の戦闘の憂鬱(2005.9.22)

 本当の戦闘には、とうぜんながら戦死者が伴う。しかし、古代戦であろうが現代戦であろうが、テレビドラマや映画などでの戦闘シーンは、いささか誇張した表現になっているのは否めない。もちろん実際に見た経験があるわけではないが、バッタバッタと人が死んで死屍累々になることは、実際には稀なのである。

 例えば、日本の戦国時代において、戦闘の勝ち負けというのは敵の人数を減らしたことで決まるのではなくて、基本的には士気を維持できたほうが勝ちというのが正しい。別の言い方をすると、陣形が崩れたほうが負けということである。戦国時代の戦闘は、ほとんどの場合、開始からしばらくのあいだ最前列の長槍隊による小競り合いが続く。そして機を見て騎馬武者を中心とした集団が突撃を試みる。それによって、敵の一角が崩れると、その部隊は一気に総崩れとなって、ほとんどの敵兵は散り散りに逃げてしまうのである。もちろん、他の部隊が頑張っていれば、そこで持ちこたえることもあるし、勢いで一緒に崩れてしまうこともある。つまり全員が体を張って踏ん張る気力があるかどうかで勝敗が決まるのである。このあたりは、弊社の「天下統一」シリーズにおいて、初代作品から意識している要素である。

 近代においても、旧日本軍の万歳突撃のような人的損害の大きい戦闘は極めて希少なケースである。やはり劣勢になれば、まずは退却するのが基本で、玉砕覚悟で踏み留まるというのは、そう簡単にできることではない。いちおう「大戦略 大東亜興亡史」においては、日本軍の歩兵による竹槍、日本刀、銃剣での白兵突撃が表現されている。

 現代の戦闘になると、湾岸戦争やイラク戦争で、ほとんどライブ感覚の映像を見る機会があったが、さらに拍車をかけていて、戦闘は極めて慎重に行なわれるのが普通のようである。もはや、戦車であっても「突撃!」というようなことは、非現実的のように思う。

 話は、いきなり未来SFの世界に変わるが、スタートレックやスターウォーズのような宇宙空間における戦闘となると、かなり事情が変わってくる。地球上であればこそ、逃げれば助かる可能性があるのであるが、真空の宇宙においてはそういうわけにはいかない。乗っている宇宙船が破壊されてしまうと、逃げ場がないのである。ちなみに、あくまでも空想上のことではあるが、スタートレックの設定資料によると、各宇宙船には「緊急脱出ポッド」が多数装備されていて、いざというときにはそれで脱出して数ヶ月間は生存できるようになっている、とのことであるが、果たしてそう都合よく行くか疑問ではある。少なくとも、地球上での戦闘に比べると、はるかに大きな比率で戦死者が出るのではないかと、想像を巡らせてしまうのである。

 さて昨日、発売日を発表したSFシミュレーションゲーム「インペリアルフォース2」では、その戦死者が実は大きく影響するゲームシステムになっている。戦死者の遺族には遺族年金を支払わなければならないため、戦死者が多いとその国家は経済的に行き詰まって、結果として戦争に負けてしまうという内部的要素が含まれているのである。この辺りは、このゲームの一つの特徴で、それが最終的にどういうゲームバランスになるか、ひじょうに楽しみである。

≪本日のHEADLINE≫

「沈黙の艦隊2」製品情報ページの製品情報ページを更新しました。

「戦略プロ野球2005〜改革元年〜」製品情報ページに、「勝手にシミュレート!」コーナーを追加しました。

≪昨日のHEADLINE≫

度重なる発売日変更をお詫び申し上げます。「インペリアルフォース2 cosmic interceptor」の発売日は、平成17年12月2日(金)に決定いたしました。併せて製品情報ページを一部更新しました。

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アップルCEOジョブズ氏・感動講演(2005.9.20)

 私が定期購読している雑誌の一つに、週刊誌「AERA」がある。先週号(9月19日号)にiPodに関する特集記事があって、それとは別個に、アップルCEOのジョブズ氏が今年の6月にスタンフォード大学で行なった卒業祝賀の講演についての紹介記事が掲載されていた。

 弊社の前身システムソフトは、ジョブズ氏が創設したアップル社のパソコン・マッキントッシュに創業者のK社長が傾倒し、無謀とも思えるような投資をした結果、その関連事業で大きく成長することができたわけであるが、そのジョブズ氏本人の生々しい人生経験を知るのは、今回が初めてであった。おそらく、このコラムが掲載される頃には、地方を除いて先週号は店頭にないと思うが、ひじょうに感動ものの内容であった。さっそくネットで「ジョブズ スタンフォード 講演」というような感じで検索してみると、やはりいろいろなブログ等でも紹介されていた。AERAの記事は一部を翻訳したものであったが、全訳を掲載しているところもある。

 ジョブズ氏は家庭の経済的事情により大学を中退することになるのであるが、そのリード大学はたまたまカリグラフィ(飾り文字)について最高水準の教育を提供している大学であった。退学を決めた後に、ふと興味本意で受けた講義がカリグラフィだったわけだが、そこで文字の字間を調節したり、いろいろなフォント(書体)を表現する方法などを学んだことが、後の美しいフォント機能を備えた世界初のコンピュータ・マッキントッシュへと繋がっていたのである。もちろん、大学生の彼が、将来そのことが役に立つなどとは夢にも思っていなかった。ジョブズ氏に言わせると、若い頃に学んだことがたとえバラバラの点であったとしても、後になってそれらの点と点を繋げることで、人生や仕事において生きてくる、という話である。

 2つ目は、自分が創業した会社なのに、クビになってしまったというのは有名な話であるが、そのことをひじょうにポジティブに考えているという話である。一度クビになったからこそ、現在の自分がある。生涯の伴侶も得ることができた。自分のやっている仕事が好きだ、という信念を持ち続けることが大切だと力説している。

 最後は、ひじょうに衝撃的であったが、実は1年前に癌だと診断され、助からないと宣告されたという話である。ところが、強運の持ち主としか言いようがないのであるが、同じ癌の種類でも極めて稀な手術で直せる癌だったことが後に分かるという話である。聴衆の学生を前に、「君たちの時間は限られている。人生を無駄に過ごす暇はないのだ。」、と言うのであるが、一度は死を覚悟した人だからこそ説得力のある話である。

 そして、最後の言葉は、ジョブズ氏が若い頃に出版された「The WholeEarth Catalogue(全地球カタログ)」という、グーグルのペーパーバック版とも言うべき書物の最終号に書かれていた言葉、「Stay hungry,stay foolish.(ハングリーであれ。馬鹿であれ。)」 ジョブズ氏が常にそうありたいと願ってきた言葉とのことである。

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愛知万博から戦国絵巻へ(2005.9.16)

 愛知万博も、いよいよ25日までとなった。来場者数も目標の1,500万人は軽々と超えて、2,000万人を超えるのは確実のようである。なにかと不景気な話が多い昨今、とりあえずは目出度い状況である。

 その万博の会場は、長久手という地域にある。戦国時代に、羽柴秀吉と徳川家康が戦った「小牧・長久手の戦い」の場所で、万博会場からリニモに乗って3つ目が、「長久手古戦場」駅となっている。

 子供の頃に読んだ伝記小説の中では、やはり秀吉がいちばん印象に残っている。貧しい農民の出でありながら、着実な立身出世を繰り返していく様は、子供心にひじょうに響くものがある。逆に家康は、ずる賢い狸おやじというイメージにされているために、子供には人気がない。しかし大人になって、いろいろな書物を読むにしたがって、家康への評価がだんだんと変わってきた。これは私だけのことではなくて、おそらく誰でもそういうようになるのではないかと思う。つまり大人の考え方になっていくということであろう。

 家康は、子供の頃から今川家に人質に出されていたり、信長からの疑いを晴らすために自分の長男を正室とともに処刑せざるを得なかったりと、とにかく生き残りのために辛酸をなめたことは確かである。小牧・長久手の戦いにおいても、最終的な講和の条件として、今度は次男を秀吉の元へ人質に出したのである。そういう不条理な戦国の世を終わらせ、太平な世の中にしたいという思いがいちばん強かったのが家康なのかもしれない。その後、秀吉亡き後の大阪冬の陣・夏の陣においては、考えようによっては卑怯とも取れる強引なやり方で豊臣家を滅亡させた。それが最終的に家康の悪いイメージにつながったと思うのであるが、実際のところがどうだったのかは分からない。歴史観というのは、そのときの体制によって、極端に変わるものだからである。

 徳川幕府を否定するところから始まった明治新政府は、とうぜんであるが元祖の家康を悪の象徴のように喧伝したはずである。そのイメージがそのまま昭和の時代まで続いたと思われる。というのも、NHKの大河ドラマにおいても、初期の頃は、秀吉は良く描かれても、家康は相変わらずのイメージだったと記憶している。しかし、平成になったあたりから、家康のイメージが徐々にドラマにおいても変わってきたように思う。きちんと時代考証をして、できる限り忠実な姿を表現しようという風潮になってきたのではないだろうか。

 さて、まるで信長の比叡山の焼き討ちだ、と揶揄された今回の小泉首相の政治手法であるが、果たして後世の歴史家はどのように評価するのであろうか?

 興味のあるところである。しかし、それにしてもいわゆる造反組の議員たちが、次々と寝返っているという現状は、なんとも節操のない姿に映る。それも大人の考え方では仕方がない、ということなのかもしれない。

 政治の世界の戦国絵巻は、しばらくは話題にこと欠かないようである。

≪本日のHEADLINE≫

「沈黙の艦隊2」製品情報ページの製品情報ページを更新しました。

ダウンロード販売の販売サイトに、「BB5」が追加されました。現在、15製品が販売中です。

≪昨日のHEADLINE≫

「インペリアルフォース2 cosmic interceptor」の製品情報ページを更新しました。

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もつ鍋は博多に限る(2005.9.14)

 機会があれば、ぜひ福岡(博多)に行ってみたい、というメールもいただくことが多い。

 博多と言うと、辛子明太子、博多ラーメン、というのが食べ物の定番であるが、それらは、最近では全国どこでも食べられるようになってきた。しかし、「もつ鍋」だけは、やはり博多でないと、美味しくない。

 弊社に訪れるお客様との食事には、多少、失礼かと思いながらも、博多ならではということで、もつ鍋屋にご招待することが多くなってきた。「もつ」とはまさに「臓物」、つまり内臓のことである。一説によると、植民地時代に炭坑労働に駆り出された朝鮮半島の人が持ち込んだとされ、博多が発祥の地ということになっている。

 「歌舞伎町グルメ」の冒頭で触れたように、もつ鍋は、もつの品質がまず第一である。その次にスープだと、最寄りのもつ鍋屋の主人に教えてもらった。そこで今回は、博多のもつ鍋屋を紹介することにしよう。有名なお店がたくさんあるが、やはり私自身が一度は行ったことがある店で、かつ、福岡の中心部に近い店に限定してみたいと思う。

●稲(いね)
 弊社のすぐ近くにある店で、よくお世話になっているので、最初に紹介する。極めてオーソドックスな鍋なので、初心者の方には最適かもしれない。また、焼肉屋でもあるので、両方を食べることができるところも嬉しい。鍋の最後は、やはりちゃんぽん麺でしめたいが、さらに、雑炊にすると最後の一滴まで堪能することができる。女将に「システムソフト・アルファーの紹介」と言うと、何かサービスしてくれる、かも?
http://tenjinsite.jp/mapnavi/kihon.php?tel=092-715-4278

●楽天地(天神本店)
 天神地区における老舗の店である。西中洲と博多駅前に支店がある。ここも、やはりオーソドックスな味の店である。多少、本店のある場所はゴミゴミしているので、女性は敬遠するかもしれない。なお、この店と同じ路地には、こだわりの博多ラーメンで有名な「一蘭」があり、もつ鍋の後にラーメンというコースも可能である。
http://www.rakutenti.jp/

●もつ将
 この店は、ポン酢でいただくのが特徴で、最近、同様のスタイルの店が増えている。特に女性に人気である。また、しめのちゃんぽん麺が単なる麺ではなくて、黒ゴマを加えたゴマ麺と呼ばれ、ひじょうにヘルシーで美味しい。一度、食べるとやみ付きになる味である。
http://tenjinsite.jp/mapnavi/kihon.php?tel=092-715-8886

●豆狸(まめだ)
 最後は、歓楽街・中洲にある店である。あまり大きくない店なので、事前に予約したほうが無難である。ここも味は基本のしょうゆ味である。鍋以外の料理も、いろいろとあるので、中洲族には飲む前の腹ごしらえにちょうど良い店である。店の主人は大のホークスファンで、試合中継のある日には必ず店のテレビが映っている。一昨年のタイガースとの日本シリーズのときに、主人といっしょに応援したのが懐かしい。
http://www.kanshin.com/keyword-391134
電話:092-271-0800

 ところで、言うまでもないが、もつ鍋はニンニクやにらなどが豊富に入っているうえに、もつ独特の臭いも強い。翌日まで体にしみ付いて臭いが消えないので、くれぐれも注意が必要である。

≪本日のHEADLINE≫

「戦略プロ野球2005〜改革元年〜」製品情報ページのデータ配信サービスコーナーにおいて、8月度選手データを公開しました。

≪昨日のHEADLINE≫

(株)元気から、PSP版「大戦略ポータブル」が発売されます。記事は下記のサイトにて掲載されています。また、雑誌「週刊ファミ通」9/23号135ページにも掲載されています。

●「GAME Watch」
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20050912/daisen.htm

●「ITmedia Games」
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0509/12/news025.html

●(株)元気の情報ページ
http://www.genki.co.jp/games/strategy/

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レトロゲーム・プロジェクトEGG(2005.9.12)

 前回などで、ゲームのリバイバルについて言及したところ、何通かのメールを読者の方からいただいた。やはり私の想像の通りで、初期の頃の8ビット版の大戦略に熱中したが、その後は仕事が忙しくて、なかなか大戦略に触れる機会がなかったというような人が大半であった。その8ビット版という言葉で、ふと思い出したことがあった。あまりご存知ない方が多いと思うが、弊社と同業のボーステック株式会社が始めた「EGG」というプロジェクトがある。これは、PC-8801やMSXなどの過去のパソコン用のゲームソフトをWindows版のエミュレーター上で動作させ、安価な金額(315円〜)で販売するサービスである。

 すでにかなりの数のタイトルが登録されており、弊社システムソフトのものも、現在9タイトルある。詳しくは、下記のURLからEGGのカタログページに入ってメーカー名を選んで検索していただくと表示される。今となっては、リバイバルできる可能性が薄いレア・タイトルもあって、RPG「ティル・ナ・ノーグ」シリーズの原型である「エリュシオン」や、異色のアドベンチャーゲーム「かわいそう物語」、アクションゲーム「冒険浪漫」や「See・Na」などは、弊社の社員でも知らない者が多い。

 試しにということで、一つを購入してやってみた。さすがに、グラフィックの貧弱さや操作性の悪さは否めないが、ゲームそのものは当時を懐かしんで楽しめた。

 このEGGプロジェクトについては、現在は、ボーステック社から他社に移管されているが、今後もMSXの書籍を発行したり、音楽CDを発売したりと、ますます広げていく予定とのことである。

 また、セガ社のほうでも、「SEGA AGES 2500シリーズ」として、1991年に発売したメガドライブ版の「アドバンスド大戦略」を、PS2用に移植して近日中に発売の予定である。今週の16日から開催される東京ゲームショウにも出品する予定と聞いている。

 ひとしきり、レトロゲームをプレイしたあとにテレビに目をやると、自民党、というよりも小泉首相の圧勝という報道一色になっていた。これで今後は、過去の悪弊であった派閥政治に戻ることはないであろう。政治の世界だけは、レトロな感慨にふけるようなことのないように、改革に邁進してほしいものである。

●EGGプロジェクトのページ
https://www.amusement-center.com/project/egg/index.html

●「SEGA AGES 2500シリーズ」の一覧ページ
http://ages.sega.jp/lineup.html

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ゲームのトレンド(2005.9.9)

 先ほど、(株)電通の消費者研究センターから発表された「2005年上半期の話題・注目商品」によると、今後ヒットが確実なものは、「こだわりロハス」、「ナツカシナジー」、「越境破開」がキーワードになるとのことである。

 ロハスというのは「Lifestyles Of Health And Sustainability」の頭文字で、健康と環境を志向するライフスタイル。ナツカシナジーは、90年代のちょっと懐かしいもののリバイバル、越境破開は、携帯電話の電子マネー機能や高性能次世代ゲーム機など、既存の機能の枠を飛び越えた製品やサービス、とのことである。さすがに、マーケティングのプロだけあって、鋭い分析と先見の明には感心させられた。

 では、これらをゲームに適用すると、どういうことになるのであろうか? 試しに思いを巡らせてみた。

「こだわりロハス」
 やはり環境問題は、これからの人類にとって、最大の関心事となることは確実で、しかも直近のハリケーン(台風)被害などにおいて、より切実なテーマとなりつつある。ゲームとなると、例えば自然災害に立ち向かうゲームが考えられる。今まではモンスターや悪人が敵(相手)であったわけであるが、自然の驚異を相手にするわけである。けっこう、いろいろとアイデアが湧いてきそうである。最近は、なにかとゲームに対する風当たりが強いが、このテーマこそ汚名返上できる絶好の機会といえる。

「ナツカシナジー」
 これは以前のコラム(往年の名作ゲーム【その2】ダイセンリャカーの回帰)でも触れたが、ゲームのリバイバルも必然だと思う。ゲーム機の世界では、すでに先行しているが、残念ながらパソコンゲームの場合には問題点も多い。今さら、貧相なグラフィックでゲームをやる気になるのかどうか、ということや、古いゲームの場合には権利関係を整理するのに、かなりの労力がかかってしまう、というようなことが挙げられる。もっとも、自社タイトルのものであれば、かなりの低リスクでやれなくもない。あとは、やる気の問題だけである。

「越境破開」
 単純に考えると、携帯電話とパソコンゲームの融合のようなものが考えられる。もちろんゲーム機も加えることはできるが、いかんせん制約が多い。携帯電話の電子マネー機能を使って、ゲーム中のアイテムを購入する、などが考えられる。このテーマは、その気になると、なんでもできてしまいそうな可能性を秘めていると思う。

 と、頭の中で考えるのは楽しいものである。パソコンゲームのお家芸でもあるが、他に先駆けた目新しいものを常に追求していきたい。

●「2005年上半期の話題・注目商品」のページ
http://www.dentsu.co.jp/marketing/report/hit/pdf/CS_0805.pdf

≪本日のHEADLINE≫

「戦略プロ野球2005〜改革元年〜」製品情報ページにおいて、ダグアウトコーナーを更新しました。

「大戦略パーフェクト2.0DX」ver1.02cアップデータを公開しました。

「大戦略パーフェクト2.0」ver1.05bアップデータを公開しました。

≪昨日のHEADLINE≫

「BBソフト」のストリーミング配信サービスに、「太平洋の嵐2」が新規タイトルとして追加されました。

「インペリアルフォース2 cosmic interceptor」の製品情報ページを更新しました。
BGMが再生されますので、ボリュームにご注意下さい。

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努力の人(2005.9.5)

 またしても野球ネタで恐縮である。福岡ソフトバンクホークスは、王監督のスタイルであるが、対戦する球団や相手投手によって先発メンバーをいじることが少ない。ほぼ不動の先発メンバーでシーズンを戦い抜くのが特徴である。それだけ先発の選手は、監督の信頼が厚いということであり、先発でない選手は、よりいっそうの努力が求められるということでもある。

 先発選手の中でも、ライトを守る宮地は異色である。西武ライオンズに投手として入団したが野手に転向。2003年に自由契約(平たく言うとクビ)になって、いくつかの球団の門をたたいたが不発。たまたまテストを受けた旧ダイエーで合格し、かろうじて入団できたという経歴の持ち主であるが、それが今や打率も3割を超えパ・リーグ5位の打率である。『あきらめずに一生懸命やればいいことがある』。宮地選手がよく言う言葉であるが、崖っぷちに立たされ、そこから這い上がってきた人ならではの重みのある言葉である。

 女性からの人気ナンバーワンであり実力も兼ね備えてきた2番ショートの川崎であるが、守備に関しては鳥越のほうが、やはり1枚上手である。川崎が二軍から上がってくるまではショートは鳥越で固定されていたが、いかんせん打率が低過ぎた。打率が自分の身長(189センチ)を越えるか越えないか、というような冗談をいつも言っていたくらいである。ところが完全にショートのポジションを川崎に奪われてしまった今シーズン、交流戦での対戦で触発されたらしくて、横浜の種田を見習って「ガニ股打法」に変えたところ、打率がかなり上がってきた。先日のロッテ戦でも殊勲打を2本も打ち、ヒーローとなった。その前には、バットを短く持つようにしたりと、なり振り構わずに工夫を重ねている姿には、心を打たれる。プロ野球選手は、なんだかんだと言っても、格好は気になるはずだからである。

 その鳥越が、たまにヒーローになってインタビューを受ける際には、第一声はいつも『マグレです!』で茶化して始まる。自分は守備の人なので、打撃については偶然なだけということなのであるが、それがせめてもの彼なりの格好付けなのかもしれない。ところがそのロッテ戦では8月31日ということで「夏休み最後の日にあたって少年少女に一言」とマイクを向けられると、『レギュラーでなくても、努力をしていれば、いつか必ず報われるときが来る』という、鳥越らしくないベタな言葉が出た。しかし、それこそが彼の本当の言葉なのだろうと思った。

 最後は、キャッチャーの的場である。日本一のキャッチャー城島の存在は、あまりにも大きい。ホークスの控えのキャッチャーは、城島がケガをしたときのためだけにベンチにいる、というひじょうに辛い立場のはずである。その城島が8月初旬にケガで離脱した。ああ、これでホークスの快進撃も止まってしまう、とファンは誰しもが思ったはずである。せめて5分の成績にしてくれたら、と祈る思いであった。ところが、打撃に関しては散々であったが、意外にも的場のリードはさえていた。それまでのチームの勢いを、そのままキープし続けたのである。話によると、いつもベンチから城島の配球を勉強していたとのことである。本当にそうなのかは分からないが、いつでも出れるように準備をしていたのは間違いない。報われる確率がとても低いというのは、はっきりしているにも関わらず、である。

 こうやってみると、ホークスは選手層が厚いというよりも、努力の差がチーム力の差のようにも思えてくる。見習いたいものである。

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平和と大戦略の関係(2005.9.2)

 ここのところ、中国とロシア、中国とインドの軍事的関係が、急速に好転しているが、私のような軍事マニアからすると、ひじょうに違和感がある。この3国が、合同軍事訓練をやる意味が分からない。かつてはそれぞれで、血みどろの国境紛争を行なっていたからである。

 1969年の中ソ国境紛争では、アムール川(中国名は黒竜江)流域の領有権をめぐって、ダマンスキー島(中国名は珍宝島)において激戦を展開し、1959〜62年の中印国境紛争においても、カシミール地域において激しい戦闘を行なった間がらである。もっとも、すでにそれらの紛争からは40年近くが経過し、東西冷戦の面影もなくなりつつある現在、結局のところは米国、もしくは、米国の同盟国(日本)に対する牽制であろう。

 また、中東においても大きな動きがあった。イスラエルが、ガザ地区から撤退するという、とつぜんのニュースには驚いた。シャロン首相は、強硬派ということで支持を受けているはずなのに、一見、パレスチナ側に譲歩したようにも受け取られる。建前上は、ガザ地区の治安維持のために莫大な費用がかかっているため、という理由のようであるが、真相は分からない。ただ、少なくとも、和平への一歩にはなると思われる。

 翻ってイラク情勢は、ますます泥沼化している。ジャーナリストの死者がベトナム戦争を上回ったというし、バグダッドではデマにより巡礼者らが千人近くも死亡したとのことである。これは、かつての内戦とは全く異質で、テロが間接的に引き起こした悲劇としか言いようがない。ここに至っては、結局のところフセイン政権は、こういう事態を防ぐための必要悪であったのかもしれない、という気さえしてくる。

 民族紛争や宗教紛争については、あるていどの理解は可能であるが、同じイスラム教の中の宗派の違いによる紛争となると理解の範疇を超えている。なんとも悩ましい状況に陥りつつある。

 そういう最中に、今度はアメリカでハリケーンによる大災害が発生した。死者の数が数千人に及ぶかもしれない、とのことである。昨年末のスマトラ沖大地震での津波による人的被害もケタ違いに甚大であったが、こうやって見ると、戦争や内紛による被害よりも、自然災害のほうが数としては遥かに大きい。もちろん、イラクでの状況をないがしろにするわけではないが、武力を行使するよりも、地球温暖化への対策などのほうが、結果として多くの人命を救うことに繋がると思う。

 ちょうどタイミング良く、地球のオゾン層が、わずかではあるが増加に転じたようだ、というニュースが流れた。代替フロンの使用などによる効果ではないだろうか、とのことである。やればできるじゃないか、と個人的にはたいへん感銘した。地球規模の対策であっても、地道な努力がいずれは実を結ぶという実例ができたのは心強い。

 さて、それでもどうしても武器を使いたいという方は、「大戦略」という戦争シミュレーターの中だけに留めていただきたいところであり、そういう世界になることを望みたい。

≪本日のHEADLINE≫

「沈黙の艦隊2」製品情報ページの「スクリーンショット+α」コーナーに、ムービーを追加しました。

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