★本コラムへのご意見・ご感想などありましたら、、までお寄せください。

ジャパンバッシングの頃(2005.6.30)

 「日米貿易摩擦」なんて、もうずいぶん過去の話のように感じるが、1990年代初頭のことである。まさに日本がバブル景気の絶頂を迎えようとしていた頃で、日本の一人勝ち的な貿易黒字に対して、世界中から半ば、やっかみのような批判を受けていた。そして、それがさらに過熱して「ジャパンバッシング」なる言葉が流行した。「日本叩き」という、そのままの言葉であるが、そういう境遇すら楽しむくらいの余裕が当時の日本にはあったと思う。

 その頃、当時のシステムソフト社において、密かに新企画が進行していた。この時流に乗らない手はない、ということで、タイトルもそのままにゲームにしてしまおうというわけである。しかも、こういうものは旬が大事であるから、最速で開発する必要がある。開発者として白羽の矢が立ったのは、知る人ぞ知る天才プログラマー「たいにゃん(TINYAN)」であった。彼の特長は、とにかく超人的なスピードでプログラムを組めるということであった。正確には覚えていないが、1ヶ月ほどで、ほぼ出来上がっていたように思う。

 かくして政治シミュレーションゲーム「ジャパンバッシング」を、1992年3月27日に発売したのである。発売にあたり、プレスリリースを各方面に配信したのであるが、その反応たるや、すさまじいものがあった。新聞社は元より、週刊誌やテレビ局など、パソコンゲーム業界誌以外のほうの反響が大きかった。最たるものは、米国の3大ニュースネットワークの一つCBSが、米国からスタッフを大勢引き連れて、福岡まで取材に来たのである。また、CNNやウォールストリートジャーナルなど、他の米メディアにも多数、取り上げられた。

 しかし、そのときすでに日本のバブル景気は、崩壊に向かいつつあった。システムソフト社も、その荒波をもろに被ったのである。「ジャパンバッシング」を発売した1992年の5月には、それまでの親会社であった龍王グループから、カテナ社へと資本が移り、創業者のK社長の手を離れることになったのである。その後、龍王グループは、土地投機などで失敗した典型的なバブル倒産の憂き目を見ることになるのである。

 なんとも皮肉な展開になってしまったが、それもこれも今となっては懐かしい思い出である。

≪本日のHEADLINE≫

「戦略プロ野球2005〜改革元年〜」製品情報ページにおいて、ムービーコーナーを追加しました。

不思議な地域(2005.6.29)

 再び地元ネタで恐縮だが、地元でも、あまり知られていない面白い事実がある。

 福岡県の南部地域を、昔の国割りから「筑後」地方と呼ぶ。現在の、久留米市を中心とする地域である。この地域の人たちは、話す言葉にイントネーションがないということは本人達ですら気付いていないことが多い。具体的には、「橋」と「箸」、「雨」と「飴」、「柿」と「牡蠣」が全く同じ発音になるのである。以前に、ある本で読んだことがあるが、言語学的に見ても、ひじょうに興味深い地域ということになっていて、そうなってしまった原因には、いろいろな説があるとのこと。

 その一説を紹介すると、戦国時代、九州には薩摩(鹿児島県)の島津氏、豊後(大分県)の大友氏、そして肥前(佐賀県)の龍造寺氏の3強が熾烈な勢力争いを繰り広げていた。それらの列強のはざまに存在したのが、ちょうど筑後地方なのである。この地域には有力な武士がいなくて、あるときは大友に付き、そしてあるときは龍造寺に付くという具合に、自分達が生き残るためには、こうもりのように振舞うしかなかったのである。

 方言をひとくくりにして「九州弁」と呼ばれることがあるが、そういうものは存在しない。九州と一口に言っても、地域によって方言が全く異なる。特に鹿児島弁にいたっては、他の地域の人間にとっては、外国語のようなものである。これも、他国の人間と区別するために、人為的に特別な方言が作られたという説もあるくらいである。

 そのため、筑後地方の人は、どちらの側に付いたとしても、その言葉からは区別されないように、意識的にイントネーションを押さえて話すようにしていった結果、いつの間にかイントネーションがなくなってしまったというわけである。

 さて、その筑後地方の中に、さらに八女(やめ)と呼ばれる地域がある。現在の八女市と八女郡とで構成されている。その地域の方言を八女弁という。この八女弁が、またなかなかに面白い。単語のイントネーションは確かにないのであるが、話し方全体では、独特のイントネーションがあるのである。この方言を聞くと、本来はイントネーションがあったにもかかわらず、なんらかの人為的な原因によって単語のイントネーションだけがなくなっていった、という歴史を物語っているように思えてならない。

 ところで、なぜか八女には古墳が多い。磐井の乱を起こした、筑紫国造磐井の古墳とされる岩戸山古墳が有名である。その岩戸山古墳のある細長い丘陵上に、連なるように古墳が並んでいる。なぜ、こんなところに、というような何の変哲もない場所なのであるが、たぶん深い理由があるに違いない。今度、調べてみようと思う。

 福岡には芸能人が多いとされる。筑後地方は特に多くて、歌手の松田聖子や藤井フミヤ(元チェッカーズ)は久留米の出身であるし、女優の黒木瞳は八女郡黒木(「くろぎ」と濁る)町の出身である。彼らが東京に出て標準語を練習した際には、たいへんな苦労があったのではないかと推察される。なにしろイントネーションを直すといってもイントネーションそのものがないわけであるから。

≪本日のHEADLINE≫

「戦略プロ野球2005〜改革元年〜」製品情報ページにおいて、ダグアウトコーナーを更新しました。

「ティル・ナ・ノーグV 〜悠久の仁〜」の体験版 1.02差分を公開しました。

往年の名作ゲーム【その1】(2005.6.27)

 私が、自社開発以外のゲームでもっともハマッタのは、「Lode Runner(ロードランナー)」と「上海(シャンハイ)」である。「Lode Runner」は、ファミコン用にハドソン社がローカライズして有名になったし、「上海」はサン電子社が多方面にローカライズしたのであるが、最初に日本に持ち込んだのは、システムソフト社である。

 「Lode Runner」は、1983年に米国のブローダーバンド社がアップルII用として発売したのを、いち早く察知して、同社の「CHOP LIFTER」と「David's Midnight Magic」と同時に3タイトルまとめてライセンスを獲得したのである。当時、米国から見れば、日本のゲーム市場は微々たるものであったし、ましてや日本の地方の会社なんて相手にされないのでは? と心配していたのであるが、なんと全てを獲得できたのである。当時の創業社長K社長の熱意と、日系3世のH副社長のバイリンガル能力が功を奏したのではあるが、これぞまさに、チャレンジ精神を重視する米国らしいエピソードと言うしかあるまい。

 しかし後で聞くと、さらに面白い事実が隠されていた。「Lode Runner」は、開発者のDoug Smith氏が同社に持ち込んだものであるため、ソースリストは彼のところにしかなかったのである。では、その開発者の元へということで住所を聞いたところ、なんとロッキー山脈の山奥に住んでいるとのこと。すぐに現地に向かったのであるが、とうぜん交通機関はなく、ジープを借りて道なき道を突き進んで行ったのである。大げさでなく命賭けでようやくたどり着いたのは、まさに映画に出てくるような山小屋であったらしい。仕事部屋に通されたが、ほこりだらけの机のうえに、アップルIIが1台あるだけ。さっそくソースリストを受け取ろうとしたところ、フロッピーディスク(以後FD)の予備がないとのこと。かろうじて探し出したFDにコピーを試みたが、途中でエラーが出て、コピーできたのかどうか確かめる術もなく、運を天に任せることにしたのである。いまどきの人にはピンと来ないかもしれないが、当時のFDは、ひじょうにデリケートで、少しでもほこりが付着すると使いものにならないのが常識であった。

 その貴重な1枚のFDを福岡に持ち帰り、さっそく解析を試みた。案の定、エラーが出て、全部を読み取ることができなかった。しかしそこは当時の天才プログラマーH氏のおかげで、最低限、必要な部分は解読ができたのである。

 さて、日本における最初の「Lode Runner」は、どの機種のものであったがご存知であろうか? 実は、「PC-100」というNECの戦略的パソコンにバンドルされたのが最初なのである。あまり興味はないかもしれないが、当時のNECのパソコンには、ホビー用8ビット機のPC-8001を源流とする系統と、オフコンの部門が開発したビジネス用16ビット機のPC-9801の2つの系統があった。PC-100はPC-9801に対抗するべく開発されたグラフィック能力に優れた16ピット機であったが、:決定的な差別化のために、なんとバンドルソフトでの勝負に出たのである。

 もちろん持ち込んだのはシステムソフトの側からではあったが、日本初登場のゲームを新機種のパソコンにバンドルしたことで、それなりのインパクトはあった。しかし、残念ながらPC-100は、その後、PC-9801との戦いに敗れた。最大の理由は内蔵のフロッピーディスクの記憶容量であった。PC-100は、8ビット機と同じ320KBのドライブを実装したのであるが、それでは自分自身のグラフィック画像を記録することすらできないという矛盾を抱えていたのである。その後、PC-9801の快進撃が続き、NECのパソコン黄金期を迎えたのである。

≪本日のHEADLINE≫

ダウンロード販売に、「ティル・ナ・ノーグIV」が初登場しました。
VAIO Game Centerのダウンロード販売に、「ティル・ナ・ノーグIV」が追加されました。

孤高のゲーム業界(2005.6.24)

 社団法人コンピュータエンターテインメント協会・略称CESA(セサ)というゲーム業界の団体がある。経済産業省の管轄の社団法人であり、活動としては東京ゲームショウを主催しているのが目立つが、実際には様々な活動をしている。弊社も加盟しているが、どちらかと言うとゲーム機のほうの会社が主体であるためパソコン系の会社は、今はかなり減ってきている。

 その協会の会合やパーティーが定期的に開かれているのであるが、パーティーの冒頭では必ず経済産業省の役人が挨拶をする。どこの団体でも見られる光景であるが、この団体の場合には多少、役人のトーンが違う。他の団体は、お役所が認可するとか、支援するとかいう立場であるため、はっきり言って役人の態度が大きい。ところが、ゲーム業界に限っては、つい最近になって、ようやく政府としての支援が始まったといって過言ではない。なぜならば、「ゲーム」という言葉のイメージが誤解を与えていて、世の中全般として市民権を得たのは比較的最近のことだからである。漫画やアニメも同様で、宮崎駿作品が世界で認められるようになって、ようやく政府の役人も堂々と発言できる言葉になったのである。

 片や韓国では、まさに国をあげて、ここ10年近くゲームや映画産業を支援してきている。そのかいあってか、ゲームにおいてはネットゲームは韓国勢が世界を圧倒しているし、映画も次々とヒット作が生み出されている。私が10年ほど前に韓国・ソウルに行ったとき、ちょうどその活動が始まったばかりのときで、政府の支援でできた高層ビルに案内され、SOHO的な会社が、タダのような家賃で入れて、しかも共同で使用できる録音スタジオやモーションキャプチャーの装置などが設置されていた。

 そのときは、日本のゲーム会社が任意で設立していた団体・スタック(STAC)会のメンバーとして行ったのであるが、韓国の会社との交流会で、「日本では、どうしてゲーム会社どうしで仲良く活動ができるのか?」という質問を受けた。確かに言われてみれば、本来はお互いに競争相手である者どうしなので、わざわざ任意団体を作ってまで共同の活動をすること自体の意義は何なのか、それまで深く考えたことはなかった。だから即座に返答ができなかったが、苦し紛れに「個々の会社も大事であるが、ゲーム業界全体のことを考えることも大事だからである。」というようなニュアンスで答えた。するとしきりに、韓国側の人達がひじょうに感銘したそぶりを見せたのが印象に残っている。

 さて、日本の役人は東大出身がほとんどなので、頭はきれる。分析が正確で、担当の業界のことは良く分かっていらっしゃる。CESAのパーティーの役人の挨拶であるが、時々自嘲気味に「経済産業省としてのゲーム業界への最大の功績は、今まで何もしなかったことです。」と、ひじょうに洒落の効いた話をすることがある。会場がどっと盛り上がるのであるが、実は言い得て妙なのである。日本では往々にして、役人が口を出し始めると、ろくなことがない。役人の顔を伺うことが優先されてしまって、本来やるべきことが疎かになってしまうからである。

 かくして、日本のゲーム業界は、誕生してから今日まで、お上に頼ることもなく、自由競争の中で切磋琢磨して、ここまで来た。できることならば、今後もそっとしておいてほしいという思いと、少しくらいは支援してもらっても、という複雑な思いが交錯しているのである。

≪本日のHEADLINE≫

「ティル・ナ・ノーグV〜悠久の仁〜」ver1.02アップデータを公開しました。

博多と福岡(2005.6.23)

 福岡と博多は、どう違うの? とよく聞かれる。福岡県、福岡市、福岡空港などに対して、JRは博多駅、港も博多港と呼ばれる。実は博多のほうが古くからの名称で、戦国時代に荒廃した博多を豊臣秀吉が復興させ、現在の町並みになったといわれている。

 徳川幕府によって筑前国(現在の福岡県)・黒田藩の藩主に任ぜられた黒田長政は、黒田氏一族が、備前国邑久郡福岡郷に居住していたことにちなんで、居城を福岡城と名付けた。これが福岡の地名の始まりである。

 地図で見ると、博多駅から見て西方の天神を中心とする地域が「福岡」と呼ばれ、博多駅を中心とする地域を「博多」と呼ぶ。その両地域の境界線となるのが福岡市の中心を流れる那珂(なか)川で、その川に出来た中洲に発展したのが、九州一の歓楽街「中洲」(地図の青の部分)である。さしずめ東京でいうと、山の手が福岡で、下町が博多という関係に、方角的にも良く似ている。

 明治になって市制が施行された際に、市名を福岡市にするか博多市にするのかで議会でもめ、投票の結果、一票差で福岡市に決まったというエピソードがある。

 福岡(博多)の人間は、お祭り好きである。有名な「博多祇園山笠(やまかさ)」は、博多地区の祭で6月から7月にかけて1ヶ月間も続く。他にも、ゴールデンウィーク中に日本一の集客になる「博多どんたく」や、元寇から守ったとされる筥崎(はこざき)宮の祭である放生会(ほうじょうや)は9月など、毎月のようにどこかで祭がある。その舞い上がりやすい気質のためか、かつては西鉄ライオンズの流れからライオンズのファンしかいなかったのが、ダイエーホークスが来てからは手の平を返したように皆ホークスファンになったというのが、それを象徴している。

 そのホークスであるが、二軍の本拠地は「海の中道」と呼ばれる、金印で有名な志賀島(しかのしま)につながる砂嘴(さし)にある。地図で分かるように、博多湾をはさんで福岡市の中心部の対岸にある。そして地図の「シーサイドももち」と呼ばれる場所に、ホークス一軍の本拠地、福岡ヤフードームがあるのであるが、二軍の練習場・雁ノ巣(がんのす)球場からは、湾をはさんだ対岸に見える。それが夕暮れ時になると、チタン製のドームの屋根が、まさに金色に輝くのである。二軍の選手達は、いつかは金色に輝くドームでプレイすることを夢見て練習に励むそうである。

 さて、博多といえば博多ラーメン、ラーメンといえば屋台である。もし、博多にお越しの際に屋台に行かれるのであれば、中洲の屋台は避けたほうがよろしい。観光客と見ると、ぼられるという噂である。福岡地区の天神近辺の屋台であれば、まず安心なので参考までに。

国民性【その1】(2005.6.22)

 弊社は、前身のシステムソフトの時代には、海外の会社との付き合いが多かった。ゲームにおいては、近隣の韓国と台湾、Macintoshのビジネスアプリケーションでは、米国の会社との付き合いが深かった。そのため、それぞれの国の国民性の違いというのを、いろいろな場面で体験することができた。この話題が広がると、キリがなくなってしまうので、今回は韓国に絞ってみたい。

 先日は、両国の定例の首脳会議が韓国で行なわれ、今までとはうって変わった緊張関係を象徴する会議であった。それは、さておき、弊社の本拠地・福岡は、韓国には距離的にひじょうに近い。ソウルは東京よりも近いのである。現在では国際空港が仁川(インチョン)に移ったので少し時間がかかるようになったが、以前の金浦(キムポ)空港のときには、福岡からはたいへん便利であった。

 ゲーム関連の仕事で、数えきれないほどソウルには行ったが、おかげさまで、たくさんの友人もできた。彼らは、日本に留学や就職した経験のある人たちなので、日本語が流暢であることはとうぜんとして、日本や日本人のことも、たいへんよく理解している人たちである。彼らが口を揃えて言っていたのは、実際に日本に住んでみて、それまでの印象と全く違っていた、ということであった。観光で1週間ていど滞在しただけでは分からない。住んでみて初めて日本の優れているところが分かったということである。最近は、かなりガタが来つつあるが、鉄道をはじめとするインフラ基盤が確立していることや、道路の整備状態など、日本人からすると当たり前のことが、彼らの目には新鮮に映ったのである。実際に、首都のソウルの中心であっても、ひとたび幹線道路から横道に入ると、極端に狭くなるうえに、舗装状態が悪く、ノロノロと進むことしかできない。

 最近、韓国の友人に会うと、皆、口々に「韓流ブーム」のことを話題にする。私と出会った10年くらい前には、今日のようになるとは夢にも思わなかったというのである。私も、確かにそう思う。お互いの交流は進むと思っていたが、韓国の文化が流入するとは思っていなかった。しかし、これも交流の一つである。今後、多方面の交流によって、いずれ両国は理解し合える関係になると信じている。

 さて、今回の本題は「サイワールド」である。日本のソーシャルコミュニケーションサービスに近いものであるが、韓国の総人口約4,700万人に対して、その4分の1を超える1,200万人以上もの会員が登録されているとのことで、ちょっと信じられないような過熱ぶりである。しかも、会員はそれぞれ自分の実名や顔写真、住所、電話番号などを公開する人のほうが大多数というから驚きである。女性でも同様らしい。日本においては匿名であることが最大の特長であったりするのであるが、全く逆で、実名であることによるメリットが受け入れられているのである。

 さすがの私も、この公開嗜好については理解の範疇を超えている。今さらながらに国民性の違いを目の当たりにした思いである。今度、韓国の友人に会うときに、ぜひ、この心理について探ってみたいと思う今日このごろである。

≪本日のHEADLINE≫

「戦略プロ野球2005〜改革元年〜」製品情報ページに、ダグアウトコーナーを更新しました。

ワールド・ベースボール・クラシック(2005.6.21)

 日本野球機構(NPB)は、米大リーグ機構(MLB)と同選手会が主催する「ワールド・ベースボール・クラシック」(いわゆるW杯の野球版)への参加を決定したというニュースが流れた。なんでも、全て米が主導権を握った形の運営内容なので、NPBとしては見直しを要求していたものの、結局、なに一つ変わることもなく、無条件で受け入れたとのことである。

 米国流のやり方といえばそれまでであるが、ここはNPB側も冷静になったということなのかもしれない。折しも、初のセ・パ交流戦が終わって、その成果について分析が始まったところである。いまのところ大方では交流戦は成功ということのようである。セの球団にとっては、観客数が減ったところが多く、今後については慎重になっているようであるが、ファンにとっては、たいへん好評であったことは間違いない。

 かく言う私も、大のプロ野球ファンである。いちおう地元ということもあって、福岡ソフトバンクホークスへの思い入れは強い。初めて見るセ・リーグの選手も多く、勝ち負けよりも純粋に野球を楽しむことができた気がする。逆に、これからのペナントレースは、内容よりも勝ち負けに主眼が行ってしまうであろうことは仕方のないところか?

 さて、弊社がプロ野球シミュレーション「戦略プロ野球」シリーズを発売し続けているのは、仕事という意味あいよりも、プロ野球ファンとしての思いも強い。あまり大きな声では言えないが、日本野球機構(NPB)との契約には、いろいろと理不尽なところが多く、その保守的な体質には閉口し続けてきた。そのNPBにとって、昨年の選手会のストを契機にした改革は始まったばかりである。

 サッカーの人気上昇に比して、プロ野球の低迷は火を見るより明らかである。しかし、福岡ソフトバンクホークスは、地元福岡では圧倒的な人気を誇る。ヤフードームは毎試合満員に近い。それは旧ダイエー時代からの、ファンを主体にした、いろいろな努力が実っての今日である。今年破竹の勢いの千葉ロッテマリーンズも、元々は力のある球団だったのが、今年はファンの後押しがあって、ようやく本領を発揮したといっていい。やはりそれも球団の努力があるからである。

 なにごともやってみなければ分からない。そういうチャレンジ精神をNPBには持ち続けていただきたいところである。そして、ファンを楽しませてこそ、プロであるということを忘れないでほしいものである。

≪本日のHEADLINE≫

「インペリアルフォース2 cosmic interceptor」の製品情報ページを更新しました。

「戦略プロ野球2005〜改革元年〜」ver1.03アップデータを公開しました。

月曜の朝は(2005.6.20)

 いつものことではあるが、月曜の朝というのは、なにかとあわただしいものである。しかし今朝出勤すると、いつもとは違う雰囲気が、社内に充満していた。私の顔を見るなり、「ウィルスメールが届いているみたいなので注意してください。」とのこと。なぁーんだ、いまさらウィルスメールごときで騒ぐなんて、と軽くあしらった。と言うのも、立場上、私のところには外部に公開しているアドレスあてのメールが全て転送されるため、ウィルスメールなんてものは、毎日、大量に届いているからである。

 ところが、今回はよく聞いてみると、ふだんはウィルスメールが来たことがない者にも届いているとのこと。さっそく、発信元の調査が開始された。最近のウィルスは巧妙になっていて、そう簡単には割り出せない。ようやくプロバイダの特定まではできたが、それから先は分からずじまいであった。

 ご存知の方も多いと思うが、最近のウィルスメールが迷惑なのは、感染したパソコンに登録されている第三者のアドレスあてに、発信元を偽ってウィルスメールをばらまくことである。そのため、ときどきではあるが、弊社にもお客様からクレーム混じりの問い合わせが来ることがある。弊社のアドレスからウィルスメールが届いた、というわけである。そのときには、丁寧に説明したうえで、心当たりのある知人の方に、もしかしたら感染しているかもしれない、ということをお知らせしたほうがいいかもしれません、という返答をしている。

 さて、今朝の件であるが、届いた者に共通する取り引き先を絞り込んでいったところ、かなり限定できた。しかし、断定できるだけの証拠があるわけでもないので、結局は、なにもしなかった。あとには後味の悪い思いだけが残った。仮に間違いであったとしても、念のためにということで知らせてあげたほうがいいのかもしれない、という思いと、先方もこの業界で仕事をしているプロである以上、ウィルス対策はしているはずで、それをあえて指摘するというのは、たいへんな失礼になるのでは、という思いとが交錯したのである。

 かくして、今日の平和な社会において、お互いが疑心暗鬼になって、ギスギスした社会になっていく、というのがウィルスを作成する不埒な連中の狙いなのであろうか?

←システムソフト・アルファーTOPページへ